2015年3月30日から8月29日まで仕事の関係でドイツのミュンヘンに出張になっていた。せっかくの機会なので出張にはメルメルドールを連れていき、ミュンヘン周辺で連れメルをしてきた。メルメルドールをお迎えしてから約一年。メルメルドールとの生活で約半分をドイツにて過ごしたことになる。慣れない異国の地での長期間の生活を無事に乗り切れたのもメルメルドールのおかげ。

ミュンヘン滞在中にイギリスやイタリアにも旅行で行ったりはしたが、メルメルドールはサイズが大きく旅行の邪魔になるので、それらの旅行の時にはお留守番をしていてもらっていた。そのため連れメルはミュンヘンから電車で行ける範囲くらいしか連れていくことができず、すまない。しかもミュンヘン付近をお散歩していたのは滞在初期のみで、以降はミュンヘンに慣れてきてしまったのかメルメルドールを連れて行くことが減ってしまって申し訳ない。心残りなことは、メルの出身国であるフランスには電車で移動できるお手軽な場所だったのに連れていってあげることができなかったことだ。ただフランスは死に設定な気がしなくもないと言い訳。

あとはおまけで、キティとシナモンのドイツ国外も。

出発

5か月にもなる長期出張なのでスーツケースにいろいろと荷物を詰めていかなければならない。まずは最重要品目であるメルメルドールをスーツケースに入れてみた状態がこれである。

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メルメルドールがスーツケースの容積の約半分を占めてしまい、連れていくことが危ぶまれた。しかし何とか荷詰めを工夫して連れていくことに成功した。このメルメルドールは初回限定版でバッグが付属しているが、なくしてしまう危険性を避けるため持参しなかった。

ミュンヘンの初日はホテルでダブルベッドだったので一緒に就寝。

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現地での持ち運び方

この当時はメルメルドール運搬専用バッグが販売される前だったので、何らかの別の入れ物でメルメルドールを運ばなければならなかった。

最も頻繁に利用するリュックサックに試しに入れてみたところ、中途半端に耳がはみ出てしまい不格好となってしまう。撮影機材も入らない。

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そこで手提げのバッグに入れて運ぶことにした。これだと顔がいい具合に外に出る。

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このバッグを見た人の反応で一番多いものは、バッグの絵柄に描かれているキティについてのものであった。バッグの模様よりもバッグから顔を出しているウサギさんに目が行きそうなものなのに。メルちゃん、たまごハウスやピューロランドにひきこもってないで世界に出て知名度を上げましょう。

マリエンプラッツ

ピューロランドがメルメルドールのイメージVTRに使う写真の募集 (ツイートにあるリンク先が存在しないので副編集長による募集締め切りの案内を参照) をしていた。このころはミュンヘンに来たばかりでどこに行っていいか分からなかったので、ミュンヘンの旧市街地の中央にあるマリエンプラッツ (Marienplatz) に連れメルしてきた。マリエンプラッツはからくり時計が有名らしく多数の観光客がからくり時計の写真を撮っていた。そのからくり時計とマリア像と一緒にメルメルドールを撮影。

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この日は天気が良くなく、日中のほとんどが雪となっていて、撮影時点のほんの数十分のみ晴れ間が出ていた。メルパワーのおかげか。

この写真は応募したので、他の多数の応募写真とともに動画『メルメルドール「きもち、きっと、つながるよ」』でも見ることができる。応募期間が1週間もなかったのに多数の応募があってよかったね。

動物園

ミュンヘンの中央から地下鉄で15分程度で行けるところにミュンヘン動物園 (Tierpark Hellabrunn) がある。動物のレイアウトが動物の生存地ごととなっていて、地理上の位置と動物園での位置に対応が付けられている。そのため生存地の近い動物どおしは園内でも近い位置に配置され、まるで世界各地を旅して動物を見ているかのように感じることができるようになっている。自然の川を園内に引き込んで水路を作っているのも面白い。

とりあえず朝からビール。ドイツではビールの種類が豊富なため「とりあえずビール」ではビールは出てこない。ビールの種類を指定する必要がある。ドイツに着いてから1週間も経っておらずドイツ語はさっぱり分からないが、ビールの種類くらいは読めるので注文できる。

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ビールの後はおふれあいができる山羊エリアへ。山羊が興味があるのは人間が持っているバッグの中身である。特にパンが好物なようで、ひとたびバッグ内にパンがあることが山羊に知れ渡ると、このように周囲を包囲してくる。

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最初のうち山羊たちは得体のしれないメルメルドールを警戒していた。そのためこのようにバッグから顔を出すようにメルメルドールを設置しておき、食べ物を探しにバッグをまさぐらせることでメルメルドールに慣れさせることにした。バッグの中身には興味があっても、バッグから顔を出しているメルには興味を示さずにバッグを調べる山羊。

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バッグを調べるにはメルメルドールに近づかなければならず、無理にでもメルメルドールに慣れさせることができる。そのようにしてメルメルドールに慣れさせられてしまった山羊は、メルメルドールを一緒に写真を撮らせてもらってもリラックスしたまま。

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オリンピック公園

1972年のミュンヘンオリンピックの会場となっていたオリンピック公園 (Olympiapark) にも連れメル。

オリンピック公園で最も目立つ存在であるオリンピックタワー (Olympiaturm) を。高さは291メートルで、登ると展望できたりレストランがあったりするようだけれども、エレベーターの待ち行列の長さを見て断念し、外から。

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オリンピック湖 (Olympiasee) とか。

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高台の斜面には山羊飼いのパネル。メルが小さすぎてメルを探せ状態になっている。山羊の上にメルを置いて斜面を下るとメルが崩れ落ちていて設置しなおし、というのを4回か5回繰り返した。

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高台を上るとミュンヘンの市街地を一望できる。ミュンヘンでは環状道路の内側は教会よりも高い建物を立ててはいけないルールがあり、日本の階の数え方でいうと6階建てが限界である。そのためこの高台から見ると、建物の高さが揃った街並みを見下ろすことができる。風が強すぎてメルが吹き飛ばされかねなかったので、メルメルドールはバッグ内でお留守番。

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テレージエンヴィーゼ

ミュンヘンのテレージエンヴィーゼ (Theresienwiese) で行われるオクトーバーフェスト (Oktoberfest) は世界中に伝播するほどに有名なお祭りである。そのお祭りの春版である Frühlingsfest (英語に直訳すると spring fest) に行ってきた。

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やたらと画質が悪いのは、普段使っている携帯の電池が切れたので、2011年製の古い携帯で撮影したため。

春に開催される Frühlingsfest は本番のオクトーバーフェストの規模を十分の一にしたものと言われている。それでも日本の横浜などで行われるオクトーバーフェストよりも規模は大きい。

ビールを飲むためのテントや、観覧車などのアトラクションはこの祭りのためだけに運んで設置され、祭りが終われば撤去される。そんな仮設のアトラクションでありながら、相当にスリリングな乗り物ばかりであった。

おとなしめな乗り物であると思われた観覧車ですら全然おとなしくない。観覧車には周囲を覆う窓もないオープン仕様となっており、テレージエンヴィーゼはだだっ広い広場で強い風がもろに当たる。風で大きく揺れるのに、シートベルトもない。

回る速度は日本の観覧車とは比べ物にならないほどに速く1分で1周するくらいに速い。日本のたいていの観覧車は10分か15分くらいで1周だろう。回る速度が遅い日本の観覧車では観覧車を回したままお客さんの乗降を行うが、この観覧車ではいったん回転を止めて1台分のお客さんを入れ替えたら少しだけ観覧車を回す、ということを繰り返してお客さんを入れ替えていく。すべてのお客さんが入れ替わったら、高速回転で5周回す、となっていた。

また乗り物はコーヒーカップのように回すことができる。同乗者が回しまくる人ではなくて助かった。ただでさえ風で揺れてなおかつ高速回転の観覧車なのに、追加で乗り物も回されたらたまったものではない。

メルも同乗していたが、観覧車内の床で突っ伏していたので、代わりにシナモンで。

観覧車からテレージエンヴィーゼの北端に向けて。観覧車は Frühlingsfest の最南にあるため Frühlingsfest の規模がなんとなくわかるだろう。Frühlingsfest 自体は観覧車の北よりも南に何倍もの空き地があり、オクトーバーフェストでは南側も使う。

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白い屋根がビールを飲むテント。その左側が屋外でビールを飲む場所。

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もう乗りたくない。

イーザル川

ミュンヘンを流れるイーザル川 (Isar)。夕方には近隣の住民が河原 (編集長ではなく、かわら) に降り、夕日を見ながらビールを飲んでいる。

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メルを安定して座らせるためにメルの足の上に河原の石を置いていたのは写真では見えないから大丈夫。

ドイツ人は河原に限らず、どこもかしこでもビールを飲んでいるので、これは日常の光景。缶ビールやペットボトルのビールはそれほど出回っていないので、重たい瓶ビールを大量に持ち込むという苦労をしてまで飲んでいる。外で飲むのも好きなようで、レストランで屋内席と屋外席がある場合にはたいていは屋外席のほうが先に埋まっていく。

メルが好きなワンカップはミュンヘンでも手に入らなくはないが、一本1000円以上もするので断念。安いペットボトル入りのビールは500mlで100円もしない。ワンカップは日本に帰ってから飲みましょう。

ニンフェンブルク宮殿

ミュンヘンの中央駅からトラムにて10分程度で移動できるところにあるニンフェンブルク宮殿 (Schloss Nymphenburg) とその庭園。

広い庭園側をお散歩すると、ところどころで森が開けて宮殿を見ることができるようになっている。

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どういう目的でそのようになっているのかは、宮殿裏側のテラスから庭園を見てみると分かる。このように宮殿から放射状に森が切り開かれていて、テラスからの見晴らしが良いようになっている。

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宮殿裏側にある池にメルを設置して広く撮ってみたり。この写真のように「ウサギー」と叫びながら子供が寄ってきてしまうので、設置、撮影、撤収を素早く行う必要がある。まあミュンヘンは治安が良いのでぬいぐるみが盗まれることはまずないはず。

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宮殿から離れたところだと人がほとんどいないので望遠でじっくり撮影することも可能。メルは大きすぎたのでシナモン。

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このニンフェンブルク宮殿は立地もよく、景色もよかったので別日にも再び行ってきた。

前回の訪問では見ていなかった宮殿の表側。

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そこかしこに白鳥がいて相当人間に慣れている。

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白鳥を背景に連れメル写真を撮ろうとしていたら、台湾から来た人がヒヨコのぬいぐるみを連れて連れヒヨコをしていたので、ヒヨコとメルメルドールと白鳥で。

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ノイシュバンシュタイン城

ノイシュバンシュタイン城 (Schloss Neuschwanstein) はドイツとオーストリアの国境付近にあるお城でミュンヘンの観光ではもっとも有名なところらしい。ディズニーランドに詳しい人はこのお城のことも知っているらしい。ノイシュバンシュタインという名前は覚えにくいので英語に直訳した new swan stone を先に覚えて、それをドイツ語にするといいようだ。

ミュンヘンから電車で2時間もかかるためお気軽には行けない。天気予報が晴れとなっているのを確認して行くことにしたのが、山の天気は変わりやすいせいかあいにくの雨であった。

まずは城の裏手にあるマリエン橋 (Marienbrücke) から。雨と霧のせいで肝心の城がほとんど見えない。

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橋自体はこんな感じ。観光客だらけで中国語と日本語がとても多い。

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お城の中に入るにはチケットが必要で、チケットの購入待ち列が3時間待ちとなっていたため、諦めて撤収。帰りのバス停からシナモン。

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帰りの列車はアウグスブルク (Augsburg) 行きのを途中まで利用した。その列車の車両は窓がとても広く、広大な景色を車内から見ることができる。このタイプの車両を見たのはこの日だけだったので、ミュンヘンには来ていない車両なのかもしれない。

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ザルツブルク

ザルツブルク (Salzburg) はドイツではなくオーストリアにある都市で、ミュンヘンから電車で2時間くらいで行ける。同じシェンゲン圏内なのでパスポートなしで行ける。

モーツァルトの生家があったりで色んな観光名所があるようだけれども、下調べも何もしておらず全く地理が分からなかったため、適当に歩いて連れメル。滞在時間は数時間ほど。

ミラベル宮殿 (Schloss Mirabell) らしいです。

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ミラベル宮殿の横からホーエンザルツブルク城 (Festung Hohensalzburg) を。

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ミラベル宮殿にある屋外の舞台なのかな。

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Kapuzinerberg から見下ろしてみたところ。空が夕暮れになりかけているけれども、時刻はもう20時30分ごろ。緯度が高くてサマータイムだとこうなりますね。

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最後にザルツブルク駅。

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ノイシュバンシュタイン城に行くために使ったバイエルンチケットという乗り放題チケットではバイエルン州からはみ出ることになるザルツブルクにも行くことができる。ノイシュバンシュタイン城と同日に行くとお得。なのでこの日の移動経路は https://twitter.com/ohtaket/status/599694002728902656 となっており、8時間も電車に乗っていた。

エングリッシャーガルテン

ミュンヘンの旧市街地の北端から歩いていけるところにエングリッシャーガルテン (Englischer Garten) という公園がある。とても大きな公園で、面積は 3.7 km² もある。

広い公園の南のほうに円形神殿 (Monopteros) という小さな神殿がある。その神殿で日が沈み始める22時ごろから日が完全に沈む23時まで連れメル。

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もうほとんど日が沈んでいて肉眼では人間の顔を識別することすら困難な暗さになっているのに、この宮殿の付近や広場ではビールを飲んでいる人が多数。ドイツ人はいつでもどこでもビールを飲んでいる。

この日はエングリッシャーガルテンで蛍を見ることもできた。日本では首都圏から結構離れないと蛍を見られないのに、ミュンヘンではいとも簡単に見ることができる。自分が日本で最後に蛍を見たのは5年前ほど前の伊東 (副編集長ではなく静岡県) であった。

メル以外でドイツ国外

ドイツ滞在中にメル以外を連れていった先としてイギリスとイタリアがある。

イタリアのミラノ (Milano) での連れキティはミラノ万博2015ジャパンデーのハローキティ特別大使に記載済み。イギリスのソールズベリー (Salisbury) での連れキティはマグナカルタ800周年のハローキティ諸侯に記載済み。

ブログで記載していなかったのはソールズベリーを除くイギリスでの連れキティと連れシナモン。これらの写真もせっかくだから載せておく。

リージェントストリート

ドイツに住み始めて3週間目で、練習を兼ねてイギリスのロンドンに日帰り旅行をしてきた。日帰りの旅程が滅多にないものなのか入国審査で根掘り葉掘り聞かれ手間取った。

日帰りロンドンの行き先はリージェントストリート (Regent Street)。リージェントストリートの独特な曲がった道に2階建てのロンドンバスが通るタイミングで。

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リージェントストリートの南端にあるピカデリーサーカス (Piccadilly Circus) のシャフツベリー伯記念噴水 (Shaftesbury Memorial Fountain) とエロス像 (statue of Eros)。電光掲示板を見ると日本の工業が韓国に追い越されているのがつらい。数年前の写真で日本の電機メーカーが名を連ねていたのを見たことがあるだけに。

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アルフリストン

イーストサセックス州 (East Sussex) のアルフリストン (Alfriston) には Drusillas Park という動物園があり、その中にはキティの実家がある。詳しくはイギリスの動物園 Drusillas Park にあるキティの実家を参照。アルフリストンは最も訪問した村で、合計で3回の計6日。定期的にキティに会える場所はここくらいしかないから仕方ない。

最寄りのバーウィック (Berwick) 駅から動物園までの経路から見える畑。

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動物園で連れシナ。

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村の名前が書かれた看板がある St Andrew’s Church。

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村の近くには River Cuckmere という川が流れており、その周囲は広大な緑地が広がる。

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川には Alfriston White Bridge という橋が架かる。

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村の中心地にある石のモニュメント。名前は分からない。

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ブライトン

アルフリストンに行き来する際に使う乗換地点のブライトン (Brighton) は海水浴場として有名。ヌードビーチもあるようなので全裸のシナモンにちょうど良いかも。砂浜が砂ではなく小石で構成されている。

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ルイス

アルフリストンに行き来する際に使う乗換地点のルイス (Lewes) には修道院の The Priory of St. Pancras の跡地が公園のようになっている。

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ウィットチャーチ

ハンプシャー州 (Hampshire) のウィットチャーチ (Whitchurch) にある Whitchurch Silk Mill という絹工場がこの年に200周年となっていた。この絹工場はイギリス国内に現存する絹工場で最古のものとなっている。

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ウィットチャーチ内を縦横無尽に走る散歩道。

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ウォータールー

先のウィットチャーチから帰る際に飛行機に時間があったのでロンドンのウォータールー (Waterloo) に寄り道。

ウォータールーはロンドンの中心地でウェストミンスター宮殿 (Palace of Westminster) のビッグベン (Big Ben) があるところというと話が速い。

ロンドン郊外で生まれたキティと、ロンドンのランドマークであるビッグベンとでセットに。

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ブレントクロス

ロンドンのブレントクロス (Brent Cross) についてはイギリス2015年夏イベント Hello Kitty Kindness Garden に記載済みだが、キティのぬいぐるみをキティに持ってもらった写真を載せていなかったので、ここで載せておく。

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