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献血記念日 由来
・輸血で使う血液を全て献血で集める
・その体制を整えていく
国がこの方針を決めたことが由来になっているんです。
いまの輸血用の血液は①⓪⓪%献血でまかなわれています。しかし昔は売血といって採血する代わりにお金をもらえる制度がありました。この頃にももちろん無償での献血はあったんですが…協力者は少なく輸血用の血液はほとんど売血で集められていました。多くの人が血をお金で売っている状況を変えるために、国は献血を推進することを決定。
この決定が下されたのが①⑨⑥④年の⑧月②①日だったのでした。ここから献血の日は⑧月の②①日に決定したわけですね。
献血の日が成立した背景
お金をもらって採血をする…というのは、いまではちょっと考えられないですよね。倫理的な部分もありますが売血には他の問題点も多かったので献血が推進されることになりました。一番衝撃的なのは黄色い血ではないでしょうか‼️
当時はお金目的で頻繁に売血をする人たちがいました。短い間に何度も採血を行うと、赤血球が少なくなり血が黄色っぽい色になります。このことから売血を繰り返す人たちを“黄色い血”とよんだのです。黄色い血が本人の健康に悪いのは当然ですが薄まってしまった血は輸血してもあまり効果がありません。
それどころか黄色い血を輸血したことによって肝炎ウィルスに感染するなど健康被害も広まっていきました。特に大きな問題になったのはアメリカの駐日大使・ライシャワーが売血により提供された血で肝炎を発症してしまったことでした。
事件当時は学生による売血反対運動も激しくなっていたので、これらの出来事が重なって国は献血の推進を決めたんですね。売血が盛んだったころ、献血で集められた輸血用の血は全体のたった②%程度。しかし国が献血を推進して①⓪年輸血用の血液全てを献血でまかなうことに成功しました。現在では売血は禁止されていますし…献血した血液の健康状態も厳しく検査されるので、安心して輸血をうけられるようになりました。
献血の日 献血を考えよう‼️
献血の日は国が献血を推奨した日が由来だったんですね。昔は当たり前に売血がされていたというのは、なかなか衝撃的な事実です。献血は輸血が必要な人のために行う助け合いの行為ですから、お金をからませてはダメかも⁉️です。
売血が禁止され献血の制度は整いましたが、献血に協力する人は年々減ってしまっているそうです。ケガや病気で、いつ自分が輸血をうけることになるか分からないですし…輸血を必要としている人は全国にたくさんいます。
成分献血と通常よりの献血の違い⁉️
“献血”とは輸血や血液製剤製造のために無償で血液を提供することです。
血液に完全に代わるもの(人工血液)はいまだ開発出来ておらず、また代替血液は開発されてはいますが限度があり、そのため輸血には人の血液を使用せざるを得ないのが現状です。日本では日本赤十字社が全て手がけており、提供された血液は感染症の検査の後、各医療機関等へ提供され、日本では輸血用血液は専らこの献血により賄われています。大別して血液の成分すべてを採取・提供する“全血献血”と特定の成分のみを採取・提供する“成分献血”があります。
“成分献血”は血液中の特定の成分だけを取り出して提供するというもので、成分献血では機械を通した血液は再び体内に戻されます。成分献血には、取り出す成分によって“血小板成分献血”と“血漿成分献血”というものがあり、赤血球は回復が遅いので取らずに戻すそうです。
普通の献血は④⓪⓪mlまたは②⓪⓪mlの血液を採取するので、健康な人でもやはりそれなりに体への負担があり、時には献血後に体調を悪くする人もいます。それに比べると成分献血は、血液を抜いてそこから遠心分離機で必要な成分を分離・抽出した上で、また体に戻しますので全血献血に比べて循環器への負担が少なく、体に優しいというメリットがあります。
当日の負担も少ないですが、年間の献血可能回数も大きく違います。一般に“輸血をする”というと、血液を丸ごと入れるイメージがあり、確かに手術などでそういう必要性も多々ありますが、医学が進んでいくにつれ、血液を全部入れなくても患者さんに必要なものだけを入れれば良いケースも増えてきました。それが“血液製剤”と呼ばれるもので、血球成分から作られる“赤血球製剤”や“血小板製剤”、血漿成分から作られる“血漿製剤”などが患者さんの状態に合わせて使われるようです。
中でも血小板製剤や血漿製剤を作るために成分献血は欠かせません。また①人の人から受け取った成分献血から多くの血液製剤を作ることができるそうですので全血献血に比べ、大量の人数分を集める必要がないという点があります。これは血液中のウィルス感染などのリスクが大幅に下がるということでもあります。
成分献血の最大のデメリットは時間がかかることです。通常の献血が①⑤分くらいで終わるのに対し、成分献血は①時間以上かかることもあり、さらに設置された献血ルームまで行かないとできません。献血は医療行為であり、十分な管理のもとで安全に行われますが、全くリスクがないわけではありません。