八代市立博物館・未来の森ミュージアム
自由 軽い 美しい、そんな事を連想させる建築である
設計者の伊東豊雄さんのイメージは前衛的なイケイケな、
私の好きな建築家、槙文彦さんの言葉を借りれば
平和な時代の野武士のような設計が多いのだが、
この建築はそうではなく、
建築としての美を追求した結晶のような感じを受けた
美しい建築を目指していったという印象
ただ、外観で追求しすぎた代償なのか、内観は至極普通
もちろん建築物であるゆえ、
施主が存在して初めて成り立つものであるから、
色々な制約や決まり事があったのであろう
建築物であり、モニュメントではないので、
内観の充実こそが第一であり、博物館である以上、
本来ならば内観の魅力不足は致命的な欠点である
しかし、それを補って余りあるほどの外観の完成度の高さがある
とにかく圧倒的な存在感を放つ建築がそこにはあった
名称: 八代市立博物館・未来の森ミュージアム
建築設計: 伊東豊雄建築設計事務所
竣工: 1991年
敷地面積: 8,223m2
建築面積: 1,432m2