かわいい花 | おおさわつむら

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不思議な世界を見る二人のブログ

こんばんは。
いつも月末ギリギリ更新する方さわむらです。

最近天気予報がなかなか当たらず、困っています。
着物で外出する予定を立てても、前日に予報が変わることが多々あり、う〜む・・・雨の日着物では出かけ辛い^^;
雨の日は雨の日で楽しみたいものです。

そしてもう明日から7月ですね。
あっという間に時間が過ぎて、驚愕です。ひえ〜・・・
そろそろ、相方の おおつと飲みに行きたいものです。

はてさて、今月のお話です。
今回は短編のお話になります。どうぞご覧ください。


「かわいい花」

 

その日僕は素敵な花を見つけた。
その花は今まで僕が見たことがない位 綺麗な色をした、どこか儚げで可憐なかわいい花だった。

 

「なんてかわいい花なんだろう。そうだ 彼女にも見せてあげよう。」

花を見て安らぐこの気持ちを、彼女と共感したくなり、僕は花を摘んで持ち帰ろうかとも考えた。けれど、なんだか花がかわいそうな気がして 花を摘むことはできず、僕はその場所に彼女を呼ぶことにした。

「なんてかわいいお花なのかしら。」
花を見た彼女の第一声は、僕と同じ感想で 思わず吹き出してしまった。
「そうだろう。こんなかわいい花を僕は初めて見たよ。」
僕は得意げに言った。
「そうね。本当にかわいいお花。
凛としていて、それでいて強いだけではなく優しさが垣間見える。そんなお花ね。」
彼女が言った感想に僕は首を傾げた。
彼女の言う”凛とした” ”強さ” はその儚げなかわいい花からは想像もつかなったからだ。
「僕には儚げで可憐な花に見えるんだけど、君にはそう見えるのかい?」
僕がそう言うと彼女はきょとんと僕を見つめた。
「あら、そうなの?不思議ね。」
「そうだね。不思議だね。」
「不思議・・・不思議だけど、かわいい花ね。」
二人して驚いてしまったけれど、彼女の言葉に少し安心して頷いた。
細かい印象は違えど、かわいい花 を共感できたことが僕はとても嬉しかった。

 


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お話は以上になります。
読んでいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?
不思議でかわいい花。
同じものを見て、まったく違う感想を抱くことありますよね。


明日から7月ですね。7月ですね!!!!!!!
早いものです。夏といえば、昼間から飲むビールが美味しい時期ですね^^

関東はまだまだ梅雨は明けそうにあありませんが、
体調には気をつけて参りませう。

では、また来月にお会いできましたら嬉しいです。

さわむら