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アメリカでは1904年以来、仮想敵国ごとに色名をつけた「カラープラン」と呼ばれる陸海軍統合の戦争計画を練ってきた。

その中でも対日戦争計画は「オレンジ」計画と称され、1920年以降、日本の軍事力増大・国際的地位の向上に伴い重視された。
さらにナチスドイツの勃興、日独伊防共協定の締結などにより、戦争の足音が高くなると。時代遅れとなった「カラープラン」を廃し、「レインボープラン」に着手した。

そして、1936年の第二次ロンドン軍縮条約が流れ無条約時代に突入すると、日本海軍に対抗するために新規に建造計画が実施される。
さらに、1940年6月のフランス降伏により、戦況が風雲急を告げると、翌年には太平洋・大西洋両艦隊の充実をはかった「二大洋海軍議案」が議会を通過、国力を駆使した132万トンの建造計画に着手した。

平時は艦種別の編成のタイプフォースであったが、開戦とともに任務別のタスクフォースへ移行することとなった。
以下は、太平洋戦争開戦時の各艦隊の主要水上艦艇である。

太平洋艦隊


戦艦(9隻):「アリゾナ」「ネヴァダ」「ペンシルベニア」「カリフォルニア」「テネシー」「オクラホマ」「ウェストバージニア」「メリーランド」「コロラド」

空母(3隻):「レキシントン」「サラトガ」「エンタープライズ」

重巡洋艦(11隻):「ニューオーリンズ」「サンフランシスコ」「シカゴ」「ポートランド」「アストリア」「チェスター」「ノーザンプトン」「ソルトレイクシティ」「ミネアポリス」「インディアナポリス」「ペンサコラ」「ルイビル」

軽巡洋艦(9隻):「フェニックス」「ヘレナ」「ホノルル」「セントルイス」「ラーレイ」「デトロイト」「トレントン」「リッチモンド」「コンコード」

駆逐艦(64隻):「アレン」「エールウィン」「ハグレイ」「ブリーズ」「ケイス」「チュウ」「クラーク」「カニンガム」「カミングス」「カッシン」「デイル」「デント」「デューイー」「ファラガット」「ヘンリイ」「ハル」「シャービス」「マクドノー」「マグフォード」「パターソン」「パーキンス」「フェイプス」「プレンストン」「ウォーターズ」「スミス」「ラルフタルボット」「ラスバーン」「シュレイ」「セルフフリッジ」「ショウ」「レイド」「ウォーデン」「ヘルム」「ブルー」「モナガン」「リッチフィールド」「ダウンズ」「ハルバート」「ワード」「ファニング」「グリッドリィ」「モーリー」「マッコール」「バルチ」「ベンハム」「ダンラップ」「クレイブン」「エレット」「ドレイトン」「フラッシャー」「ラムソン」「マハン」「ポーター」「ケニソン」「クレーン」「クロスビー」「キルティ」「ゴフ」「タトノール」「バーネイ」「ボリー」「サンズ」「ハンフリーズ」「キング」「ローレンス」


アジア艦隊

重巡洋艦(1隻):「ヒューストン」

軽巡洋艦(3隻):「ボイス」「マーブルヘッド」

駆逐艦(18隻):「ピアリー」「アルデン」「エドソール」「エドワーズ」「ホイップル」「ブルマー」「バーカー」「スチュワート」「パロット」「ポールジョーンズ」「フォード」「ハットフィールド」「ケーン」「ブルクス」「ギルマー」「フォックス」「ピルスベリー」「ポープ」

大西洋艦隊

戦艦(8隻):「ニューメキシコ」「アイダホ」「ミシシッピ」「ニューヨーク」「テキサス」「アーカンサス」「ノースカロライナ」「ワシントン」

空母(4隻):「ワスプ」「ヨークタウン」「レンジャー」「ホーネット」

護衛空母:「ロングアイランド」

重巡洋艦(5隻):「ウィチタ」「オーガスタ」「タスカルーザ」「ヴィンセンス」「クインシー」

軽巡洋艦(8隻):「ブルックリン」「サバンナ」「ナッシュビル」「フィラデルフィア」「ミルウォーキー」「オマハ」「シンシナティ」「メンフィス」

駆逐艦(100隻):「タルボット」「デント」「リア」「バジャー」「バビット」「ジャコブジョーズ」「ターベル」「アップシャー」「グリーア」「ローパー」「フレッキンリッジ」「ブレイクレイ」「ビドル」「デュポン」「バーナドゥ」「エリス」「コール」「フレッドタルボット」「ディッカーソン」「リアリイ」「シェンク」「クレムソン」「ダールグレン」「ゴールズボロ」「ジョージバジャー」「ダラス」「ブルーム」「マックレイシュ」「シンプソン」「マコーミック」「トラクスタン」「マクファーランド」「オヴァートン」「スターテヴァント」「ウィリアムソン」「ルーベンジェイムズ」「ベインブリッジ」「バリイ」「ベルナップ」「オズモンドイングラム」「グリーン」「ディケイター」「ノア」「マクドゥガル」「ウィンスロウ」「モフェット」「ラング」「メイラント」「トリップ」「ラインド」「ロウワン」「スタック」「ステレット」「ウィルソン」「サマーズ」「ウォーリトン」「サンプソン」「デイヴィス」「ジュエット」「シムス」「ヒューズ」「アンダーソン」「ハンマン」「マスティン」「ラッセル」「オブライエン」「ウォーク」「モリス」「ロー」「ウェインラント」「バック」「ベンソン」「メイヨー」「グリーブス」「ニブラック」「マディソン」「ランスデイル」「ヒラリージョーンズ」「チャールズヒューズ」「リバモア」「エバール」「プランケット」「キアニー」「グウィン」「メレディス」「グレイソン」「モンセン」「ウールゼイ」「ラドロー」「エディソン」「エリクソン」「ウィルクス」「ニコルソン」「スワンソン」「イングラハム」「ブリストル」「エリソン」「ハンブルトン」「エモンス」「コリー」

尚、真珠湾攻撃がなければ、米太平洋艦隊は「レインボープラン」にしたがって主力を以下の3個任務部隊に編成し、マーシャル諸島に向かって進撃する予定であった。

第1任務部隊

●第2戦艦戦隊(戦艦3)
●第4戦艦戦隊(戦艦3)
●第1航空戦隊(空母「サラトガ」)
●第3巡洋戦隊(軽巡2)
●第9巡洋戦隊(軽巡3)
●第1駆逐戦隊(軽巡4、嚮導駆逐艦2、駆逐艦16、駆逐艦母艦2)

第2任務部隊

●第1戦艦戦隊(戦艦3)
●第2航空戦隊(空母「エンタープライズ」)
●第5巡洋戦隊(重巡4)
●第2駆逐戦隊(軽巡1、駆逐艦8、駆逐艦母艦2)
 
第3任務部隊

●第4巡洋戦隊(重巡4)
●第6巡洋戦隊(重巡4)
●第1航空戦隊(空母「レキシントン」)
●第4駆逐連隊(嚮導駆逐艦1、駆逐艦8)
●第5駆逐戦隊(嚮導駆逐艦1、駆逐艦8)
●第3敷設連隊(敷設艦5)
●根拠地部隊所属運送艦6
●第2海兵師団
●第2海兵航空部隊

この編成を見る限り、米太平洋艦隊は日本海軍よりも戦艦中心の編成であっと言える。

この思想を根底から覆したのが日本軍による真珠湾攻撃だったといえる。