ホンダがダカールラリー2013で優勝を狙うってことは、次回のダカールラリーは日本のメディアでも沢山取り扱われるってことじゃないかと。

最近はオフロード雑誌でもさっぱりダカールラリーが紹介されなくなってしまっただけに、期待が膨らむ。

舞台を南米に移したダカールラリーがどう紹介されるのか、今から楽しみ。

テレビや新聞はそれ程盛り上がらないかもしれないが、バイク雑誌にとってホンダは超ビッグな広告主だし、そのホンダが優勝を狙うって言うのだから特集ぐらいは当然でしょ。まあ結果次第ではヒッソリってこともあるかもしれないけどね。

そこで、自称フォトジャーナリスト(元)として気になるのは、だれが?どんな風に記事が書かれるのかということ。

自分の場合、最後のダカールから6年も経過した上、南米ダカールの現場を知らないので、もう、賞味期限切れで臨場感の伝わる文章は書けないかなと言う感じ。かと言って、自分が走れるわけじゃないので、ダカールの取材なんて行きたくないしね~<笑

まあ、行かなくてもプレスリリースを元にそれっぽく記事を書くことは出来るけど、やっぱり臨場感もないし面白くない。あくまでも、机上の作文、プレスリリースを読んだ感想文にしかならないからね。

で、つまりは、日本から誰かが取材に行くのかな?と言うのが気になるのだけど、思い出すのが、何より、他のレースやラリーに比べて、ダカールラリーの取材はかなり酷なんだよねぇ~ってこと。いろんな意味で。

まず、ダカールの取材となると、経費も半端ないし、期間も長く、それもまた過酷な日々。
オンコースで撮影する取材ならコースを走れて楽しいかもしれないけど、費用は2から4百万円って話だし、忙しくて選手よりも寝る時間は確実に少ないでしょ。

もう一つ、キャンプ地を回って選手へのインタビューをメインにする取材があるのだけれど(このスタイルが多い)、これは別の意味で辛いと思う。毎日移動するキャンプ地を主催者の用意するバスで回り、キャンプ地で選手の到着を待ちインタビュー。アフリカでは飛行機移動だったけど、南米では移動に何時間も掛かるバス移動なので選手よりも着くのが遅いんじゃないかな。キャンプ地ではもちろんテント泊で、コースで選手が走っている場面を見ることはほとんどなし、長時間のバス移動とキャンプ生活の繰り返し。そんな日々が2週間、これもまたストレスがたまりそう。

ライダーとして参加して、取材の方々と話をすることが多かったんだけど、1週間もすると大半が疲れてきて、取材する側も別の意味でサバイバル状態になっている感じだった。僕ら選手は幾ら過酷だと言っても、大好きなオフロードを一日中走り回っているので報われるけど、キャンプ地を回る取材の方々は、幾ら仕事と言え、長時間のバスとキャンプ生活の繰り返しで2週間は可愛そうだよなと・・・思っていました。

さてさて、次回のダカールラリー二輪関係で誰が取材に行くのかな?と考えると期待したい人が色々思い浮かぶ。歴代のパリダカライダーには二輪雑誌界の実力者が沢山いることも忘れてはならないし~。参考:歴代のパリダカライダー

アフリカ大陸で全盛期のサバイバルレースパリダカから見て、競技性を増した今の南米ダカールラリーはどう映るのか、そんな記事を、是非とも読んでみたい気がする。
何はともあれ、ホンダの参戦でこれまでになく、ダカールラリーが注目されることは確かだろう。