韓国訪問記 ② 2日目

ミッション1 クリア

韓国滞在2日目。
まず最初の仕事は、旅の軍資金づくり。銀行へ向かい、ひと駅先で円をウォンに両替した。

しかし、ずいぶん円安になったものだ。
1万円が9000円台。少し前を思うと、なかなか厳しい。

しかも体感では、物価は韓国の方が高い。
コンビニは割高なので、飲み物はスーパーで調達。旅人らしく、少しでも節約しながら進む。

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軍資金を確保したあと、本日のミッションへ向かう。

目的地は、ソウル大学近くの山。
カムアクサンパーク という場所だ。

滞在しているホテルから約1時間30分。
到着すると、そこには地元の人たちでにぎわう、自然豊かなレジャースポットが広がっていた。

アスレチック、子どもの遊び場、キャンプ場まで併設されている。
アウトドア好きには、かなり魅力的な場所だろう。

今日は山頂までは目指さない。
本格的な登山ではなく、頂上の6割ほどまで続く1.3キロのウッドデッキロードを歩く予定だ。

バリアフリー仕様で歩きやすく、思ったより体力を使わない。
渓谷を眺めながら進む景色は、どこか奥多摩を思わせた。

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到着したのは11時過ぎ。
まずはパーク入口前の食堂で腹ごしらえ。

私は辛くない料理を選び、ナジュコムタン。
牛骨ベースの優しいスープだ。

妻は牛の内臓ベースの辛いスープ、レイジャンタン を注文。

さすがスープ王国・韓国。
……と言いたいところだが、昨日に続いて「期待するほどではない」というのが正直な感想。

妻は首をかしげ、不満そうな表情。
食に対する求めるレベルの高さを感じる。

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食後、私は妻の後ろをついて歩く。
進むにつれて視界は少しずつ高くなり、景色も開けていく。

桜もまだ完全には散っていない。
高齢者が元気にトレッキングしている姿が目立つ。

高齢者向けの健康アスレチック、休憩用ベンチ、東屋も十分に整備されている。
体力に自信のない人でも安心して楽しめる初心者向けコースだ。

もちろん、頂上まで行く本格登山ルートもある。

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ここで気づいたことがある。

この場所では、私以外の外国人を一人も見かけなかった。
街を歩いても、電車に乗っても、中国語、日本語、英語を耳にすることがほとんどない。

それに比べて日本は、今や強烈なインバウンド時代。
平日に浅草へ行けば、その人の多さに驚かされる。

成田空港も朝7時頃から外国人観光客で大混雑だった。

そう思うと、今いるこの場所は、まだ“荒らされていない静かな場所”なのかもしれない。

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目的を果たした我々は、滞在先のカチサン駅近くへ戻り、少し早めの夕食へ。

わりと大きめの食堂に入り、注文したのは、

- ビビン麺
- スュクサムバン

……しかし、ここでも妻は首を横に振る。
笑顔は消えていた。

もしかすると、日本の味に慣れすぎてしまったのかもしれない。

帰り道、小さなテイクアウト専門店でキンパを購入し、部屋で食べる。

「これが一番おいしい」

妻がぽつりとつぶやいた。

安くてうまい、気軽に入れる定番店。
日本には多いが、この街ではまだ見つからない。

値段が高く、味にも満足できないと、旅の楽しさは少し減ってしまう。

「この街が問題なんじゃない?」

そうつぶやく妻の背中を見ながら、
私は早くも日本食が恋しくなってい