マーク・ロスコ 瞑想する絵画
去年、開催を知ってから、ずっと待ち焦がれていたのだが、会期が始まってもなかなかタイミングが合わず、今日やっと行ってきた。
第一印象。
明るい?!
常設のロスコ・ルームは、ぼんやりと薄暗い印象が強い。
絵の大きさに圧倒され、部屋に入ると息苦しく感じることもある。
空間になかなか自分がなじむことが出来ない。
今回の展覧会の会場は、天井からの自然光も取り入れられているので、明るい。
(明るい、というのは、ロスコ・ルームの暗さの印象が強いので、それと比較しての明るい、ということ。ニューマン・ルームのような明るさではなく。)
天井が高く、あのロスコの絵が普通サイズに感じられるのにも驚く。
絵の巨大さを感じさせないほどの、さらに巨大な空間。
(すごいぞ、川村記念美術館!)
高い位置に絵がかけられているせいか、少し距離があるような感じで、常設のロスコ・ルームのどーんとした圧迫感が無い。
とは言っても、軽やかな印象ではもちろんなく。
見えない眼鏡であまり見えないのも悲しいと思って、以前作った普通の矯正の眼鏡も持って行った。
館内に入り、その眼鏡に変えてみたのだが、やっぱりすぐに頭が痛くなって使えなかった。
「すごい眼鏡」に変えると、ラクになる。
そもそも、この大きさならばもう裸眼でもどうでもいいだろ、という気にもなった。
眼鏡をはずして裸眼で見ると、さらに印象が変わる。
それは単に見えなくてぼやけているだけなのかもしれないけれど、「すごい眼鏡」とはいえ、自然ではないものをひとつ通しているわけで、それをはずすと、感覚が変わる。
眼で見る。
眼が見ているのではなく、脳で見る。
とかそういうことはどうでもよくなって、
からだで見ている。
からだが見ている。
いや、わたし全体、が見ている。
ただ呼吸をしている。
いつの間にか、思考が止まり、ただ呼吸だけをしていた。
「見る」も消えて、ただ、この空間と共に存在する。
ただそれだけ。