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稲荷神社

稲荷神社マメナシ
鎮座  知多市金沢字稲荷山32番地
 御祭神は、倉稲魂命、大宮姫命、大田命、大山祇命。末社には、八幡社、秋葉社、御嶽社、津島社がある。
 創建は明らかでないが、長久年間(1040年)御改造。その後、長寛元末年(1163)修繕の棟札が現存する。明治5年、村社に列格される。大正4年8月23日、金沢字西寅56番地鎮座無格社山ノ神社を本殿へ合祀する。昭和3年12月20日神餞幣吊供進神社に指定される。
 最古の棟札は長寛元年(1163)のもので、知多市内の建築物の棟札としては最古のものである。この他に、元徳元年、元和4年、元禄2年、元禄13年、宝永4年、享保8年、享保12年、寛保3年、宝暦2年、明和8年、寛政2年、文政2年、嘉永2年のものを蔵している。

市指定天然記念物「マメナシ」
稲荷神社マメナシ
 境内にある「マメナシ」の木は、バラ科ナシ属の落葉広葉樹でナシの原種。イヌナシともいう。樹高15mほどの巨木で景観にも優れているが、根元際から1.3mで幹が分枝している。樹齢は推定150年以上。4月中旬ごろ(開花はサクラより一週間ほど遅い)山桜の花に似た白い花を咲かせ、夏から秋にかけてナシに似た1cmほどの実をつける。野生ナシの中で原始的な性質を持ち、栽培ナシの系統研究や品種改良の資料としても貴重である。
 マメナシの名は、小豆ぐらいの大きさの実がなるところから名付けられた。また、地球が氷河期であったころからの植物で、「生きた化石」ともいわれている。
 現在、知多半島では、これだけ大きいマメナシは珍らしく、中部地方(三重、愛知、長野)にまれに自生している。