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「芸能舞台6」(尾張みやび会)

 今回は、「蘭陵王」の共演をメインテーマに掲げました。「尾張みやび会」の皆さんに管弦楽平調(ひょうじょう)「越天楽」と舞楽「陵王」を披露していただきました。

1みやび会   2越天楽
 雅楽演奏団体「尾張みやび会(え)」は、昭和45年に発足した雅楽奉仕者の育成を行っている会員20名の団体です。練習は、常滑市山方町の天理教常滑分教会での練習を月6回行っています。
主な活動は、分教会や寺社での奏楽の他、小学校での音楽の授業、国際交流での活動、老人福祉施設での訪問演奏などです。目標に「心を込めて奏楽する」を掲げ、幅広い活動を行っています。


3舞台の様子   4楽器説明
 越天楽(えてんらく)は雅楽の中で一番有名な曲 といわれます。その中でも、有名なのは平調(ひょうじょう)の越天楽で、めでたい時に演奏される曲とも言われます。越天楽に続いて、雅楽で使われる楽器、笙(しょう)篳篥(ひちりき)龍笛(りゅうてき)、鞨鼓(かっこ)楽太鼓(がくだいご)鉦鼓(しょうこ)楽琵琶(がくびわ)和琴(わごん)の説明がありました。


  芸能舞台最後の演目は、舞楽「陵王」。管絃演奏時には蘭陵王、舞楽演奏時には陵王と言うそうです。梅榮車からくり人形戯「蘭陵王」は、舞楽「陵王」を舞う光景を表現したものです。
  現在でも雅楽の『蘭陵王』として愛され演じ続けられています。

5舞楽舞台   6陵王登場


7陵王前   8陵王後
  身につけている衣裳は、左方裲襠(りょうとう)装束といい、 裲襠には前後に龍の刺繍が二つ施してあります。金帯を締め、きらびやかに見えます。また、龍頭を模した舞楽面を着け、桴(ばち)を携えています。

9陵王右   10陵王左
  舞振りは、左方(唐楽)に属する壱越調(いちこつちょう)の一人舞で、華麗に装飾された仮面を被る勇壮華麗な走り舞です。この舞楽は、入場・当曲・退場とういう形式で構成されています。入場は、舞台に出ることから、「出手(でるて)」と呼び、逆に退場は「入手(いるて)」と呼びます。