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梅榮車修復完成披露式典

5月3日、大野谷文化圏活性化推進委員会が平成26年度に行ってきた「梅榮車継承事業」の披露式典の様子を紹介します。

梅榮車山車庫前で町民など多数の見守る中、天満社の神主さんのお祓いで始まりました。
山車庫前   お祓い

大野谷文化圏活性化推進委員会の片山委員長が玉串を捧げ、挨拶をしました。
片山委員長   委員長挨拶
 本日は、梅榮車修繕完成披露式典にお越しいただき誠にありがとうございます。私ども大野谷文化圏活性化推進委員会は、平成23年度より文化庁の補助を受け、「文化財を活かした地域活性化事業」を行ってまいりました。ここ大野は、大野庄の政治・経済・文化の中心として古くから栄えてまいりました。
 さて、今回披露する梅榮車は、江戸時代から伝えられてきた十王町の誇れるたからであり、文化財でもあります。そしてそこには、囃子方や山車を組み立て曳行する人や祭りを支えてきた方々のご尽力と、十王町の皆様方の熱意と心意気があると思います。
 本日の催しが、祭りの継承に関心をもち、後世に伝えるべく地域の皆様方が、一層絆を深めていただく機会となれば幸いです。ご参会の皆様、どうぞ本日から始まる「大野祭り」で、新装成りました「梅榮車」をご紹介ください。多くの方にお運びいただき、さらに祭りが賑やかになることを願っております。


続いて、片岡市長、伊藤県会議員、加藤教育長からお祝いの言葉が、萩原町代から謝辞が述べられました。
市長祝辞   県議お祝

教育長   町代謝辞

その後、提灯製作を行ったを行った川北充宣氏、からくり人形の修復を行った萬屋仁兵衛氏が紹介されました。
北川さん   萬屋紹介
萬屋仁兵衛氏は、人形修復について次のように話されました。
「梅榮車の今回直した人形は、嘉永年間に作られ170年くらいたったものです。名古屋の幻の人形師といわれる隅田仁兵衛真守が作ったもので、その素晴らしい面被り人形が残っている。10年前にこの人形の胴体を直したときは、桜の木を使いましたが、今回の頭と面の復元新調では木曽桧を使いました。
 頭の復元は難しい作業です。40年前に顔を吹き付で直して変わってしまっていましたが、今回は昔のものに戻しました。唇や眼の雰囲気が違うように感じられるかもしれません。顔は赤いものから肌色になりました。
 からくり人形は激しい動きをします。以前の修理で、金属のバネが使ってありましたが、本来のセミクジラの髭を使って修復しました。今後50年、100年使い続けることができると思います。」


最後に、お囃子と人形戯の披露がありました。
お囃子   人形戯1

面被り人形が変身
人形戯3   人形戯

集合写真   中日新聞