紅葉車からくり人形継承事業を請け負って頂いた後藤大秀氏、及び手書きの仕様書について紹介します。

 からくり人形の修理を請け負う後藤大秀氏は、全国山・鉾・屋台保存連合会に登録されている技術者で高度な技能を保持しており、常滑市の文化財でもある「尾張大野紅葉車のからくり人形」の修理を依頼しました。後藤大秀氏について紹介します。また、後藤氏から書いて頂いたからくり人形の仕様に関する画像を掲載します。

後藤大秀
 現在、日本で本格的な「からくり人形師」として活動しているのは、九代目玉屋庄兵衛氏ほか数名しかおらず、後藤大秀氏はその一人である。 全国的に知られた大垣祭、大津祭といった祭りの、「山車からくり」の完全復元や修復を多く手がける。なかでも、大垣祭の相生山「神主友成」復元制作では、昔の人形はすでに紛失しており、古い写真一枚と古老の証言のみを基に制作をした。
からくり人形は頭・首・手・足・胴・胴串等から出来ており、頭・首・手・足には木曽檜、胴には桜、軸は樫、ピンは竹、滑車類はツゲといった木材を、バネには鯨のヒゲを使用する。昔と変わらぬ道具や材料を使用して、人形一体を制作する。 後藤大秀氏の作品は、「能面打ち」でつちかった髪や目の線描きと、深い色合いの彩色や、「宮大工」でつちかった木工技術による、複雑なからくり仕掛けが特長である。

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