どうも。オーノーです。
今日は肌寒い一日でした。
例年でしたらほぼ夏服でも過ごせてしまう程の気温になるのですが、どうやら今年は様子が違うようです。
そんなこんなで、なかなか面白い本を見つけたので読んでいました。
アリの研究者が書いた、一般向けの本です。
余談ですが、お世話になっている方にこの本を紹介した際、返ってきた反応が「ちょっと何を言っているのかわからないタイトル」でした。
タイトルの謎は一応、本文中で明かされています。
というより、タイトルそのままです。
上記リンク先の「この本の内容」には、冒頭に「熱帯の森を這いずり回り60回以上ヒアリに刺されまくった「アリ先生」による驚愕のアリの世界」とあります。
これだけでもなかなかにパンチが効いているような気もしますが、では本文はどうなのかと言いますと、これがもうわかりやすく読みやすい。
私はアリについての知識が殆どありませんでしたが、読み進めるうえでの問題も特にありませんでした。
特に印象に残ったのは、キノコを育てる種類のアリの話です。
巣の中でキノコを育てて食べるアリがいること自体が、私にとって驚きでした。
まさかアリが農業をするなどとは、夢にも思っていませんでした。
但し、キノコと言っても私たちが食べるような姿かたちではなく、味も著者によるとまずいそうです。
※実際に食べてみたとのこと。
人間にとっての食味はさておき、アリたちはキノコ畑でせっせとキノコ(共生菌)のお世話をするわけですが、ではアリはどうしてその特定の菌を育てるに至ったのか?……というところから、人間社会に対する考察にまで繋がっていく辺りは思わず息を吞みました。
最終章、ヒアリの話も興味深い内容でした。
ヒアリの生態や毒、駆除に失敗した例等、とにかく読んでいただきたいです。
アリの話だけでも十分楽しめますが、この本には見どころがもう一つあります。
一体何なのかと言いますと、アリの研究者の生態も垣間見ることができます。
本の要所要所に配置されたコラムや著者のエピソードを追っていくだけでも、それなりに楽しめると思います。
何といっても、観察対象を理解したいという欲求と情熱がとにかく凄いです。
研究者ってこういう人たちがなるんだな、と、私は素直に感心してしまいました。
全体的に内容は濃いんですが、読了後には「もう少し、この著者の書いた話を読んでみたかった」と思った、そんな本でした。
