どうも。オーノーです。

タイトルからしてちょっと前の話ですが、なにぶん自分の中で整理するまでに時間が掛かったので、そこの辺りはどうかご容赦ください。

 

福岡市内には「博多座」という演劇専用劇場がありまして、公演の際には多くの演劇ファンが訪れるらしいです。

「らしいです」というのは、元々私は演劇に対する興味がかなり薄く、新型コロナの影響を受ける前の状況をよく知らないからです。

どのような公演があるのかはバス車内や列車内の広告等で目にするけれども、実際に観に行くわけではないといった感じですね。

 

年に何回か歌舞伎の公演があったり、文楽も来ることは知ってはいました。

ただ、いわゆる伝統芸能となると、更に鑑賞意欲は下がるといった具合でして。

 

話は遡りますが、ほかの地域に住んでいた高校生の頃、私が学校行事の「芸術鑑賞」で市の中心部のホールに流し込まれた先に待っていたのは文楽の公演でした。

文楽を観たのはその時が初めてですが、今思い返しても実に不幸な出会い方でした。

というのも、

1)だいぶ後ろの席をあてがわれたので、舞台がよく見えない

2)パンフレットは貰ったものの、客席は暗いので読めない

3)台詞があまり聞き取れず、よくわからない

4)よって、舞台で何が起こっているのか理解できず、意味も分からない

 

単に学校行事で連れて来られただけの身としては、開始からほどなくして自分がただひたすら退屈に耐えるほかないことを悟ってがっくりしましたが、途中で抜け出すわけにもいきません。

終わるまでの時間をどう過ごしたかといえば、まあ、寝ていたんですけどね。

 

といった具合で、伝統芸能の鑑賞意欲が低かったはずの私が何でまた歌舞伎を観に行くことになったかといいますと。

所用で本州某所から帰省していた弟がいつの間にか歌舞伎にハマっていて、成り行きで博多座での2月公演を家族で一緒に観に行くことになってしまったからです。

 

正直あまり乗り気ではなかった私は、弟が何か色々と語っているのを適当に聞いていたのですが、何となく気になったことが2点ばかりありました。

 

1)楽しみ方は人それぞれ。役者の所作や台詞、演出や雰囲気など、どんな要素を楽しむかは観客次第。

2)予備知識ゼロでもなんとかなる。舞台の上で何が起きているのかわからないと苦痛な場合は、音声ガイドとパンフレットの解説が頼りになる。

 

更に、YouTubeにアップされた動画を見せられた際に、何故か「客席で寝落ちすることはないような気がする」と思い、まあとにかく行ってみようとなったわけです。

 

そんなわけで、行ってきました。

 

【初めての博多座】

 

二月花形歌舞伎。

2/11~2/24の期間、博多座で公演が行われました。

昼の部と夜の部に分かれていまして、私が観たのは夜の部(といっても15:30開演)でした。

演目は「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿(げんろくちゅうしんぐら おはまごてんつなとよきょう)」、「元禄花見踊(げんろくはなみおどり)」。

弟は事前に下調べしていたようですが、私は特に何もせず。

一応、オペラグラスは持参しました。

 

チケット売り場に行ったところ、安いC席はそれなりに見づらそうな場所だったため、家族で軽く話し合った結果、まずは最初が肝心という理由で2階席ですが見やすそうな(でも一番お高い)A席に。

そして入り口付近で音声ガイドを借用!

……あれ、パンフはどこ??

 

とりあえずエスカレーターを上ると、ロビーには多数の売店が出ていました。

お弁当や軽食、飲み物、グッズから、何故か和装小物や衣類まで。

パンフレットはここで買えました。

今回は利用しませんでしたが、カフェや休憩所もありました。

 

そして客席へ。

舞台が近い。とにかく近い。

2階席の前の方でしたが、想像以上に舞台が近く感じました。

演劇専用劇場だからかもしれません。

これもしかして、オペラグラス要らないのでは。

1階席を見下ろすと、左の方の客席に、舞台へつながる板張りの通路が見えます。

弟いわく、これが花道、とのことです。

開演までの間、パンフレットを読んだり音声ガイドの音量を調整等していました。

 

【夜の部開演】

「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」からスタート。

始まってからしばらくの間、台詞はちょっと分かりづらいなと思っていましたが、要所要所で音声ガイドが登場人物やどのようなシーンなのかの解説をしてくれます。

おかげで状況も把握でき、耳も慣れてくると、役者の動作や感情表現と台詞は案外わかりやすいことに気づくこともできました。

お芝居のストーリーは割愛しますが、とにもかくにも音声ガイドのサポートで、物語に引き込まれていきました。

 

お芝居が終わった後に30分間の休憩を挟んで、次は「元禄花見踊(げんろくはなみおどり)」。

とにかく華やかな踊りや演出です。

弟の話では「踊りを見て楽しめば良いから音声ガイドは要らないかも」ということでしたが、しっかりお世話になりました。

音声ガイドのおかげで、登場人物がどのような立場・役割なのかを理解しながら観ることができました。

 

【終わってから思ったことなど】

 

結局オペラグラスを使うこともなく、途中で寝落ちすることもなく、夜の部をすべて鑑賞することができました。

 

今回、音声ガイドはとても有難い存在だということを実感しました。

馴染みがなかった分野も、意味が分かるとそれなりに楽しめるようです。

何となく歌舞伎に興味はあるけど、なんかよくわからないし難しそう……といった方は、是非音声ガイド(イヤホンガイド)を借りましょう。

レンタル料は1,000円でしたが、それだけの価値は充分にあります。

興味が出てきたら、役者さんの名前を覚えたり、主要な演目のストーリー等を覚えたりする楽しみも増えそうですね。

 

次に歌舞伎の公演が来た時には、また観に行くつもりです。

 

なお、博多座では、歌舞伎と文楽の公演の際には音声ガイドのレンタルサービスを行っているそうです。

今後文楽が来た時には、音声ガイド付きなら観ても良いかもと思っています。