私は、独立してプロコーチをしています。

コーチをしている私にも、実はコーチがいます。
それは、多くのコーチにもいえること。

今朝、私のコーチからメールがありました。
その中で、とても大切に思うフレーズがあったので、ここにご紹介します。



「目の前のことに、全力を尽くすこと」



これは、私がコンサル時代でもそうでしたし、
事業会社の役員をしていた時もそうでした。

忙しさの中で、同時にいくつかの仕事を抱えているのですが、
常に目の前にあるものを正確に捉え、意識を集中し、目の前にあることに全力で取り組む。



コンサル時代に、こんな事がありました。

オフィスを移転する事になり、私も移転をサポートするチームの一員になったのです。
私の担当は、いかに正確な情報を全社員に伝えるか、という事です。

本社は全ての席はフリーアドレスで、社員全員分の席がない会社です。

中には、何ヶ月も会社に戻ってこないで、客先で仕事をしている社員が多くいます。
それも、日本全国に。

ペーパーレスの会社でしたので、情報は常にPCで閲覧します。
そこで、社内報(これもイントラ上に存在しています)とは別に、
移転情報専用のページをイントラ上に作り、そこにタイムリーに情報を公開しました。

私が中心で作り上げたので、単なる情報発信だけで終わらす事はしません。
次に本社に来る時は、もう移転先に行く事になる方々も多い、という事は判りましたので、
当時の本社の様子を、毎日1枚の写真で公開しました。

エントランス、オフィス内の様子、役員ゾーン、バックオフィス、オフィスビルの周り・・・

今から考えてみれば、すでに1日18時間体制の短期集中プロジェクトでした。
みんな、本来の仕事を抱えていて、それに加えて移転プロジェクトに関わっています。

ピークの時には、夜中のオフィス風景、とか、オフィスから見る日の出、なんていう
写真も公開しました。


あの頃、何を思って仕事を進めていたか・・・


・目の前にある移転に意識を集中し、自分の持てる力を出し切ること
・情報を見る方々にとって何が大切なのかを考え、求めるものを構造化して提示すること
・なぜなのか、を論理的に伝えること(相手は全員コンサルなので、これは必須でした)

それと、私が意識的に盛り込んだのは、情報戦略の一環として
・情報の理解度を高める施策を盛り込むこと(これが、息抜きである今日の写真です)

でした。
サイトの名称も、社内報の愛称と兄弟になるような名称をつけ、数ヶ月という短期では
ありましたが、移転をスムーズに完了させる役目を果たしました。

そのサイトは、もう跡形も残っていません。
写真も、残念ながら残っていません。おそらく、覚えている方もいないかもしれません。

でも、確実にいえるのは、当時は全社員がこのサイトから情報を入手し、自分の行動に
つなげていった、という事。

単なる移転だから・・・引越しだから・・・と思って、中途半端な事しかやらなければ、
・私個人は後悔が残っていたでしょう。
・社員は、情報の伝達、理解度が中途半端になり、移転は混乱していたかもしれません。

でも、全力を尽くし、さらに、
今の状態をさらによくするためには何をすればいいのだろう
と考え、行動したからこそ、素晴らしい結果を残す事ができたのです。


どんな仕事にも共通して言える事

それは

「目の前のことに、全力を尽くすこと」



「今の状態をさらによくするためには何をすればいいのだろう」と考えること

だと強く思うのです。



幸せデザインコーチTOSHIでした!