20代のとき。

道を歩いていると、すれ違う人たちが覗きこむようにして私の顔を見る。

とても嫌だった。

なぜ見るのかわからなかった。

そのことを母親に言うと、あんたが悪いからでしょ、と言われた。

ただ道歩いているだけのどこが悪い?

親に言ってもしかたないと思っていた。

ある夏祭りの日。

歩行者天国を母親と歩いていたら。

やはり、すれ違う人が私の顔を見る。

それに気がついた母親が。

あんたの顔みんなが見るね。

なんでだろうね?

とやっとわかってもらえた。

でもみんなが私の顔を見る原因は今だにわかっていない。

とても嫌だった。