ばあちゃんはおもらしでできた黒カビを犬のようになめていた。トイレで肛門に指を入れかきまわしその指をなめていた。大便を触った手であちこち触った。注意してきくような状態ではないからばあちゃんのしたいようにさせていた。手をふいてやったり大便を掃除したのは私だ。ボケた人はわがままの塊だ、赤ちゃんだ。赤ちゃんよりも悪いかもしれない。トイレと排せつ物に執着していた。連れて行くにもかなり重いのだ。さらに力を入れているからやっかいだった。歩けないのに動こうとする執念はものすごかった。畳が変形するほどだった。ボケた人を叱るのは逆効果で暴れて悪態をつく。したいようにさせるのがいいのだ。後始末は私がやった。力はばあちゃんのほうが強かった。執念、執着のすごい人だった。ボケた人の介護は大変なのである。どうしてボケるのかボケずに臨終を迎えることはできないのか切に思う。