83歳のお婆さんとの会話
早くお迎えが来ないかしらね
と会うたびに言ってくる
この間もいつものセリフ
だけど、こればかしは思うようには行かないわよねと。
そうですね。
誰もいつ死ぬかなんて分からない。
生きることの方が辛く苦しいと思うことが時々あるので、死ぬということは、ある意味でその苦行から解放されるので悪くないかもと思うんですよね。
と私。
そしたら
そういうことを考えるのは、あなたにはまだ早いわよ。
と返ってきた。
やっぱり縁起悪い話ですかと聞いたら、やっぱりそうよねと。
年齢なのか、日本だからなのか。
死についての話題は、人により振ってくる割には掘っていこうとすると「善くない話」となる。
でもさ、どんな風な死を迎えたいかって大切なことだと思う。
ある超高齢者のひとり暮らしのお婆さんは、コロっと逝けないから、身体の不調は早めに気づいて速く治そうと思うから病院に行くんだと言う。
死ぬことなんて怖くないのよ。
むしろ好きな様に動けなくなって、誰かのお世話になることの方が怖いのよ。
死んでしまえばお終いだもの。
何の心配も怖さもないわ。
と笑顔で話してくれた。
高齢になると、より現実的になるから死についての話題はそれぞれに違って、誰とでも話せる話題ではないなと実感している。
だけどやっぱり大切な話題と思う。
死について話すこと。
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