実は最近入院しまして。

 

全身麻酔で子宮と卵管を取りました。

お腹を開ける手術ではなく、ロボット手術だったので6日間の入院で退院できました。

 

同じ病室の方々は皆さんガンの方の様で

会話から大体わかってしまいました。

 

病院は三交代制

朝、夕方、夜中と担当ナースが変わります。

ナースが検温に来るたびに同じことを皆さん仰っていました。

先生が来るたびに同じことを仰っていました。

 

どれだけ話しても話しても、不安が拭えないのかなと思いました。

 

動ける身体に時間制限を伝えられた時、何を思いながら過ごすのでしょうか。

 

人に話して不安が軽くなっても一瞬かもしれない

ずっと先の方に、頭の片隅に小さく存在していた「死」というものが一瞬にして隣にいる。

 

最近読んだ本の中に出てきた

「人間、死ぬのは異常なことじゃない。日常なんだよ。」

「死を異常なものだと思うから、混乱してしまう」

「人間が死ぬときは、心臓が止まるときじゃない。生きることを諦めた時なんだよ。」

(まぎわのごはん:藤ノ木 優)

 

という台詞が強く残っています。

 

そうなんですよね。

異常なことじゃない。異常なことと思うから混乱する。

混乱するから怖くなる。

怖いと前向きに考えるには勇気がいります。

そして、一人で抱えていても立ち上がるまで時間が掛かりそうです。

 

誰にも心を開かず、辛いという言葉すら言ってくれず

一度も笑ってくれなかったあの患者さんは、どんな思いで死までの時間を過ごしていたのかなぁ

以前、関わっていた患者さんを思い出しました。

 

私も怖いです。

何人もの方のお看取りをしていても。

 

だからこそ、話したいのです。

聴きたいのです。

 

たくさんの方の「死」についてのお話を。

 

日常的とまで思えなくても

異常なことはなく

恐怖から混乱しないで済むように

もっとカジュアルに話してみませんか?