今日、福井大学と我が社とで、セシウムを土壌から剥がす、そのもっとも初期段階となる研究を共同で行うための契約を締結します。

大阪大学で長年核物理や原子力に関して研鑽されたきた先生や、レーザーのことを40年以上にわたって研究し、産業界でレーザーの実用化に大きく寄与されてきた中部大学の先生、その他、放射能汚染問題に関連する様々な分野の専門家の人たちにも加わって頂き、いよいよ、プロジェクトがスタートします。

昨日は、昨日で粘土鉱物と土壌汚染の研究ではたいへん著名な九州大学農学部の和田先生の研究室に行き、セシウムが粘土鉱物にどんな状態でくっ付いているか、そのメカニズムについてといろいろ聴き、確認してきました。

その際、欧州の科学者が書いた論文を頂いたのですが、チェルノブイリで原発事故が起きて以降、セシウムが土壌にどのように付着しているのか、すでに今から25年前に発表されていたのですね。


その後、大きな原発関連の事故なんかがなかったことと、セシウム自体が環境中たいへん微量にしか存在せず、さほど大きな影響を与えてこなかったことなどで、研究そのものはあまり進展しなかったようです。


現在、今回の原発事故によって引き起こされた放射能汚染について、JAEA日本原子力研究開発機構などが、必死になって、浄化に資するための基礎的研究を行っていますが、チェルノブイリの研究成果はいろいろ役に立つだろうと思います。


与えられた時間はさほど多くはありません。5月中に振動スペクトルを解明することから始まりますが、今後実際の現場で本格的に活用できるまでには多くの困難が待ち受けていることでしょう。


韓国のことわざに、「シジャギ パンイダ」というのがあります。直訳すれば、「着手は半分」。 千里の道も一歩どころではありません。始めたら半分終わったのも同然だとするいかにも韓国らしいひとことです。


しかし、この短絡的で楽観的視点が人生を豊かに導いてくれることだってあります。今はこの「シジャギ バンイダ」で突き進もうと思っています。



グリーンウェイブログ-豊かな環境への道



会社発表は http://ohmi-k.jp/notice/1758.html  です。 



2013年5月1日、とにかく始まりました。後は着実に研究成果を出していくのみです。