先日高校時代の友人から、所有する山が荒れているのでどうすればよいかという相談を受けました。


大津市は琵琶湖と山が接近して、琵琶湖から車で10分の程走れば奥深い森に行きつくことができます。友人の山は確かに荒れていて、隣地の国有林と比べれば、その違いは一目瞭然。もっとも周辺の山々も友人の山に負けず劣らず荒廃が著しい。いかに間伐、枝打ち、下草刈りなどこまめに手入れすることが大事か、よくわかりますね。


私が森林セラピストの資格を持っていることを他の友人から聞いたようで、高校の教員であったこともあって、市民のための憩いやレクレーションの場として、また子供たちの環境教育を行う場として活用できないかとの相談でした。


短時間で森を変えていくことは普通難しいのですが、森林セラピーと森林作業療法を確立するための実験場所として、私や知人たちと時間のある時にチェーンソーやのこぎり、なたなどを持って、まずは人から見える所からきれいに施業していくこととしました。


それで、先日行ってきました。


日頃運動不足で、酒を飲む機会が多く、体重も過多になっているその知人は、このままだと糖尿病など成人病にかかる可能性があるとして、森で五感を刺激させながら汗を流そうと誘い、朝早くから午前中いっぱい施業に精を出してきました。


間伐、玉切り、棚ごしらへ、枝打ちなど、1時間施業しては10分休むといったメニューで、初冬の肌寒い時期にも拘わらず、身体を温め心地良い汗を流すことができましたね。


「森林セラピーとカウンセリング、そしてこの森林作業療法やヨーガなどを兼ね合わせ、人々の身体と心の疾病の予防に役立させるか?」これが私が抱えるテーマであり、この事業モデルを構築するためにいろいろ試していきたいと思っています。


日本には、友人の山のような荒廃した山がたくさんあり、今後もますます増えていくことだけは間違いありません。


しかしこれが逆にチャンスになります。智慧と身体を使うことでおもしろいビジネスストーリーができそうです。



グリーンウェイブログ-豊かな環境への道