この記事は再編集してこちら に記載しております。
http://www.i-souzoku.net/column/senkyo/index.html

 




















行政書士の大越です。


 参議院選挙選がスタートしました。

 そこで、今日から数回に分けて、選挙についての記事を書きたいと思います。


 日本では、原則として投票用紙に投票したい候補者の名前を書いて投票箱に入れる「自署式投票」が採用されています。自署式投票では、投票用紙に書く名前を間違えてしまうことも考えられます。そのような場合はどうなるのでしょうか?


 選挙は、国の選挙の場合は「中央選挙管理会」が、地方自治体の選挙の場合は「選挙管理委員会」が執り行います。

 どちらの組織も、政治的中立を保つため、長(総理大臣や首長)からは独立した指揮系統を有しています。委員は、公正な識見を有する有権者の中から議会の承認を経て選ばれます。


 選挙管理委員会では、開票が始まる前までに、あらかじめ予想される書き間違いなどの票の有効・無効の判断の基準を各開票所に通知しておきます。

 しかし、通知された基準で判断しきれない場合は、各開票所において、開票立会人の意見を参考にしながら選挙長が有効・無効を判断します。


 開票立会人とは、選挙の開票作業に不正がないか監視する人で、立候補者が指名します。実際には、選挙の各立候補者の陣営の人が各開票所に派遣されることが多いようです。


 選挙長は、各開票所の事務を統括する人で、選挙管理委員会から任命され、各開票所に配置されます。


 以上が開票のしくみですが、これだけではわかりづらいので、仮に、選挙で次のような立候補者がおり、投票が終わって開票作業が始まったとして、どのような票がどのような理由で有効・無効になるのか、具体的に考えてみましょう。


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  政 党:草加党
  名 前:大越 隆司(おおこし たかし)
  住 所:埼玉県草加市草加3―3-31
  職 業:行政書士

 

   ※大越隆司は、実際に選挙に立候補する予定はありません。


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次回より、仮に上記の候補者がいた場合の選挙において、


① 記入された名前が不完全な場合の判断は?
② 記入された名前が間違っていた場合は?
③ 候補者の名前以外のことが記入されていた場合は?


など、具体的な例を挙げて、考えてみたいと思います。
どうか、チェックしてみて下さい。


※この記事は、以前当事務所のニュースレターに書いたものを、一部加筆・修正したものです。



行政書士の大越です。

今日は、前回の話 の続きを書きたいと思います。


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(■前回の話■)


 そして事務所に戻ると、中学校に電話をかけました。
 当時私は、仕事でその中学校の教頭先生を知っていたので、電話で概要を伝えると、その中学生の担任の先生とすぐにつながることが出来ました。


 電話で私は担任の先生に、さっきのことをかいつまんで説明しました。


 担任の先生は、「わかりました。のちほど、お伺いしてよろしいでしょうか?」と言いました。
 私は「わかりました。お待ちしています」と答えました。

 3時過ぎに、区画整理事務所に、さっき電話をした担任の先生と、学年主任の先生が見えられました。
 まだ授業は終わってない時間のような気がしましたが、そのことは触れませんでした。


 二人の先生を、応接ルームにお通ししました。


 「はじめまして。私はこの区画整理事務所の所長をしております、大越と申します。突然お電話をおかけして申し訳ありません」


 「私は、担任の●●と申します。今日は、うちの生徒がお手間をおかけしたようで、申し訳ありません」


 「いや、それはお気になさらず。それより、その生徒のことが心配です。お電話でも少しお話ししましたが、今日の朝・・・」


 私は、朝その生徒との出来事を話しました。


 「そんなことがあったのですか・・・。連絡なく休んでいたので、いったいどうしたのか、心配で生徒の家庭に連絡しようと思っていた矢先でした」


 「学校でその子は、いじめられたりしていたのですか?」


 「いいえ。私が把握する限り、そのようなそぶりというか、兆候は全く見受けられなかったのですが・・・」


 「たしかに、私が朝生徒と話をした時も、『(先生に)言うな』と言われていたと言っていました。厄介ですね・・・」


 「しかし、私もこの件を知った以上、早急に対処したいと思います」


 「そうだ、朝に生徒とここで話をした時に、『いじめられたら、武器を使ってでも反撃しろ』みたいな、物騒なこと を言いました。念のため、フォローしておいて下さい」


 「そうですか(笑)。わかりました」


 「あと、私はだいたいこの区画整理事務所にいますから、もしもその生徒が、親や先生以外で相談したい時は、いつでも相談に乗ると伝えて下さい」


 「わかりました。ありがとうございます」


 このような話をして、担任と学年主任の先生は事務所を後にしました。
 おそらくその後、生徒の家に行ったのだと思います。
 本当は、心配なので一緒に行きたいとも思いましたが、さすがに第3者がこれ以上首を突っ込むわけにはいかないと思い、思いとどまりました。



 次の日。


 その生徒がいつも隠れていた所には、その生徒の姿はありませんでした。
 見回りと称して近所と、その生徒の家の前まで行きました。
 しかし、昨日と違って、誰かが家の中にいる気配は感じなかったので、学校に行ったのだなと、思うことにしました。


 夕方頃、区画整理事務所に電話がありました。
 その生徒の、母親からでした。


 『うちの子の件で、ご挨拶がしたい』とのことでした。


 事務所でお待ちしていると、遅い時間に、生徒のご両親が見えられました。(本人は、来ませんでした)


 うちの子がご迷惑をおかけして申し訳ないというので、私も、お宅のお子様に、他人の私が好き勝手な説教をして申し訳なかった、と伝えました。

 お話をお聞きすると、『夫婦が共働きで仕事が遅い日も多く、ほとんど注意を払う余裕がなく、そんなことになってるとは全く言わなかったし、気付かなかった』とのこと。


 ご両親は、恐縮しているのと、気落ちしている様子でした。
 
 私は、昨日生徒にした話を、やはりそのままご両親にも伝えました。(その話を聞いて、ちょっと引いているのがわかりました。)
 その上で、次のような話をしました。


 「お子様はなんにも悪くありません。悪いのは、いじめです。
  いじめなんて、こどもの世界だけじゃありません。大人の世界にもある。いや、大人の世界の方が、たちがわるい。
  私たち公務員も、世界が狭い上に外との競争がないから、たちが悪いですよ」


 わたしは、公務員の世界の陰湿ないじめの例を、いくつか話しました。
 ちょっと赤裸々に言い過ぎたのか、ご両親はそっちの方にびっくりしている様子でした。


 「そんなわけなので、比較の問題ではありませんが、今回の場合は、全然深刻じゃありません。
  私が本人から話を聞いた限りだと、今までは普通に学校生活が出来ていたし、いじめが始まったのはここ最近の話だそうです。
  ですから担任の先生とよく相談して、対処方法を話し合って下さい。私は部外者ですから、とりあえずこれ以上は何もしません。
  ただし、私に出来ることがあったら、遠慮なくこの区画整理事務所に来て下さい。私はしばらく、ここの所長を続けることになります。
  自分が役立つことがあるなら、いくらでも力になりますから」


 おおむね、このような話をしました。

 もうしばらく話を続けると、ご両親は「自分の子供がこんな形で不登校になるなんて」ともおっしゃっていたので、それについて、次のような話をしました。


 「私の個人的な価値観ですが、人間、自分の身に危険が迫ったら、躊躇せず『逃げる』ことが出来るというのが、重要なんだと思ってます。
  いじめなんて、映画やドラマのように、頑張ってなんとかなるものとは限りません。
  その意味では、自分の体や心を守るために、『距離を取った』ことについては、最善ではないかも知れませんが、いじめのエスカレートという、最悪の結果を回避出来たわけです。
  ですから、たしかに黙って学校に行かなかったのはまずいですが、そこは叱るところではないような気がします。
  ・・・それに、私がお子さんに言った話とつじつまが合わなくなってしまいますから、どうか私の顔を立てて、あまり叱らないでいただけると助かります。」


 ご両親は、今回の原因を生徒と自分たちに求めそうな雰囲気だったので、視点を変えた話をしました。
 ここに来る前は議会事務局にもいたので、私はとにかく口が立つ(悪く言えばへ理屈に強い)ようになってました。


 その翌日から、私は念のため、区画整理事務所の近所と、あの生徒の家を見て回っていました。
 その生徒は見当たらず、その日から本当に学校に行っているようでした。


 そして約一週間後。 
 中学校の担任の先生から区画整理事務所に電話がありました。

 先生は、あれからすぐに、クラスでホームルームを開き、起こった出来事を話して、どうすればよいのかを話し合わせたようです。
 いじめの原因はほんの些細なことで、それも解決し、その生徒もクラスも元通りになったとのこと。
 そして、現在も念のため生徒に詳しく確認しているが、再発の兆候もないそうです。

 それから、私の所には、生徒も両親も学校からも、特に連絡はありませんでした。
 気にはなりますが、こちらから確認しに行くことではないので、我慢して私からも連絡はしませんでした。


*  *  *  *  *  *  *  *


 とりあえず、この話は以上で終わりです。
 問題解決に寄与したかは不明ですが・・・。

 どうしても、『救いの手』と、『余計なお節介』は紙一重だと思っています。
 どんな形が良いのかは、今でもわかりません。


 区画整理事務所という場所は、まさに住民の生活空間のまん中にあるものなので、このほかにもいろいろなお話がありました。
 またまた今度、別の話も書いてみたいと思います。

 行政書士の大越です。


 ちょっと昔のことを思い出したので、今日はその話を書いてみようと思います。


 私と、中学校でいじめを受けていた、ひとりの中学生との間にあった話です。
 個人的に、「教育行政ってなんだろう」と思索する時に、いつもベースにしているものです。


 思い出しがてら、書き散らしてみたいと思います。


* * * * * * * *


 1990年代の話です。
 私はその当時、地方公務員で、区画整理事務所の事務所長の職にありました。
 
 区画整理とは、曲がりくねった道を太くまっすぐにしたり、工場を一箇所に集めるなどして、その地域を便利に、また土地利用を効率的にするための事業です。
 当然、家や建物は簡単に動かすことができないので、家を建て直したり、土地を交換したりしてもらうことになる住人もいらっしゃいます。
 そのため、土地や建物の権利関係が複雑になったり、工事の順番を決めたりと、手続が煩雑になるので、区画整理を行う時は、専門の事務所を作って、そこが事務を集中して行います。
 ただし、立派な事務所を作ってもしかたがないので(区画整理事業が終わったら不要になりますから)、普通はプレハブ事務所にして経費を節約します。
 私が所長をした区画整理事務所も、2階建てではありますが、簡素なプレハブ事務所でした。太陽光がきつかった覚えがあります。


 その日の朝、事務所2階の自分の席からふと外を見ると、区画整理事務所の敷地の隅の陰に、隠れている中学生がいるのが見えました。
 その中学生は隠れているつもりかも知れませんが、上から見ると意外とよく見えてしまうものです。

 私は、「友達でも待っているのかな?」と思い、その時は気にもとめませんでしたが、一時間後ぐらいに窓の外を見ると、その中学生はまだそこに隠れていました。
 さすがに不自然なものを感じたので、手元の仕事が一段落したら、その中学生に、そこで何をしているのか、聞きに行こうと思いました。
 しかし、ようやく一段落して、私がようやく外に出た時には、すでにその生徒の姿はありませんでした。


 私は朝隠れていた中学生の話を部下にして、何か知っているか聞いてみました。
 すると、「ああ、その子なら、近所に住んでいる子ですよ」とのこと。

 わざわざ一時間以上も隠れていたことが何かひっかかり、私は昼過ぎに、部下にその家の場所を聞いて、訪れてみることにしました。


 その家の玄関を叩いてみましたが、返事はありません。カギもかかっています。
 しかし、人の気配がするというか、中に誰かいるのはわかりました。
 そこで、庭の方に回ってみました。

 すると、居間にその中学生がいました。

 私は、窓を開けて、その中学生に言いました。


 「私は、近所の区画整理事務所の、所長をしている大越というものだ。
  君は朝、事務所の陰に、ずっと隠れていただろう。
  心配だからちょっと来てみた。
  話を聞きたいから、今から事務所に来てくれないだろうか?」


 突然の、予想もしない訪問者にぎょっとした様子でしたが、その中学生は私の言うとおり、事務所まで一緒に来てくれました。


 中学生を事務所の応接ルームに通し、なんで朝あんな所に隠れていたのか、聞いてみました。

 その答えは、次のようなものでした――――。


 「なぜ、あんな所に隠れていたのか?」


 「自分はいま、クラスでいじめられている。学校に行きたくない。
  自分の親は、共働きなので、昼間は家に誰もいない。
  だから、学校に行ったふりをして、親が出かけた後、家に戻っていた」


 「誰かに相談などは、していないのか?」


 「していない。したら、それをネタにまたいじめられてしまう」


 「いつから、学校に行っていないのか?」


 「3日ぐらい前から」



 私は教育論は詳しくありませんが、それを聞いて、何となく、「事態がまだ深刻でない今何とかしなければ、いけない」と思いました。


 すぐに学校や親に連絡を取ることも考えましたが、いきなりそのようなことをしても逆効果な気がして、とにかくこの場はこの中学生の話を聞こうと思いました。

 家族のこと。学校のこと。勉強や、趣味のこと。

 少しずつ、自分から話してくれるようになりました。

 話が進むうちに、例の、いじめの話になりました。


 私はその時、『いじめはよくない』とか、『元気を出して』などのありきたりの言葉は、意味がないような気がしたので、あえて過激な話をすることにしました。


 「いじめられたら、やり返さないのか?」



 「自分は強くない。相手の人数も多いから、かなわない」


 「そうか、、、それなら、そういう時に反撃する方法を教えよう」


 「?」


 「まずは、いつもどおりいじめられろ。そうして、相手の様子を見るんだ。
  そうすれば、誰がリーダーなのか、わかってくる。
  そのリーダーがわかったら、一気に、そいつだけに反撃をしろ。
  他のやつには目もくれるな。リーダーがやられれば、どうせ何もしてこない。
  全員は無理でも、相手が一人だけだと考えれば、まだ何とかなるだろう。
  素手だと難しいか?

  それなら、何か手に取れ。そうだな。教室なら、椅子なんか、振り回すにはちょうどいいんじゃないか?
  相手のケガも、自分のケガも、いっさい気にせず反撃を続けるんだ。相手が何もしてこなくなるまで」


 もちろん本当にやれという意味で言ったのではなく、そのことは中学生もそれはわかっている様子でしたが、予想していなかった過激な言葉に、びっくりした様子でした。


 「それで相手にケガさせても、そんなに心配することはない。
  警察には捕まるかも知れないが、その時は自分が面会に行ってやる。親にも学校にも、自分が事情を説明する。自分が、めいっぱい反論する。
  ・・・ここまで覚悟決めてやろうと思えば、いじめなんて、そんなにたいしたことではなくなる。
  どのみち、今日のようにいつまでも区画整理事務所に隠れたり、家にこっそり帰っているような毎日を続けても、いつかはばれる。
  そっちの方が大問題になる。
  早いうちに覚悟を決めて何かしないと、事態が悪化する。
  今日はこれ以上何も言わないから、よく考えてみてくれ。
  そして、悩んだり相談したいことがあったら、またこの事務所に来て欲しい。
  話したいことがあったら、私がいくらでも聞くから」


 ひととおり、このようなことを話し、家まで送りました。

 ちょっとショックを与えてしまったかなぁと、思いました。


 そして事務所に戻ると、中学校に電話をかけました。
 その中学校の教頭先生とは、仕事関係で顔見知りでしたので、自分のことはよく知っていました。

 ほどなくして、その中学生の担任と学年主任の先生が、区画整理事務所を訪ねてきました。


 (次回につづく)

※長くなりそうなので、続きは次回に描きます。

 冷静に書き出すと、私の行為は、公務員としては越権行為が甚だしいですね。現在だったら問題になってるでしょうか。