後輩の誘いで映画の試写会に行った。
3月2日(土)から全国ロードショーのものだ。

題名が「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」と
わかりやすいような、なんとなくユルいものだったので
特に期待もせず、その後の後輩とのお茶を楽しみにでかけた。

原作は益田エミリの人気四コマ漫画「すーちゃん」のようだが、
私は全く知らなかった。

物語は

すーちゃん(柴崎コウ)、まいちゃん(真木よう子)、
さわ子さん(寺島しのぶ)は、かつてのバイト仲間。
それから十数年、いまでも友情は続いている。

料理好きでカフェ勤務歴十数年のすーちゃん、
OA機器メーカー勤務で不毛な恋愛中のまいちゃん、
在宅webデザイナーで祖母の介護中のさわ子さん。

それぞれの歩いて来た道が間違っていたのか?
と、ふと不安がよぎる。

それでも日々の小さな幸せを見つけて、今を生きていく。

主人公達の何気ない言葉が「ある、ある」と共感できる
部分が多い。

漫画は知らなかったが、全てがリアルすぎる。
夢ではない日常が散りばめられていた。

画面や展開はユルい感じがしたが、
劇中に
矢野顕子の「PRAYER」が流れている最中、
自然と涙が出て来た。

20年ほど前の曲だが、
当時の思いや主人公達の話、現実の自分が
オーバーラップして涙が止まらなかった。

悲しいのではなく、嬉しいのではなく
頑張って来た自分をほめてあげたくなるような
そんな涙だ。

いまの私なら、この映画の内容は「甘い!」と
言える。
「日々のちょこっとした幸せを見つける」だけでは
ダメ!!

もっと違う世界を自分で開拓しないと。

違う人生があったらって思うなら、違う人生も経験しないと。

今の人生も手放したくないと思い、違う人生も経験したいと思うなら、
人の何倍も努力しなければいけない。

普通の暮らしの人たちに、こういうことを言うと
「あなたみたいに強くはないから」って言い返され続けた。

これも、映画の主人公達の経験を経たから強くなれたと思う。
(結婚相談所、妊娠、出産はしていないが…。)

ユルいけど共感を呼ぶ映画だと思う。

アラサー、アラフォーに推薦の映画の一つだ。


I will 解放区



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