黒いTシャツ・黒いブラウス・・・。
絶対に着れなかった。
フケが落ちるから。
黒いシャツに
白い肌のひと。
うらやましかった。
黒は、流行がない。
いつの時代も
黒は特別に感じた。
この前
真っ黒のエプロンを買った。
しかも化繊。
そんなことも
うれしい。
数か月前に
葬儀があったが、
喪服を着ながら
「今日は肌が拒否していない。」
と感じた。
喪服は化繊でできているし、
ストッキングも履かなければならない。
はじめて
肌が苦痛を感じない葬儀だった。
心から、
故人をお見送りできた。