早朝に起床。

ザブザブと顔を洗って、

さっぱりと着替え、

エプロンをして

家事を楽しみたかった。

 

当時、松居一代さんの本を読み

その健康的な暮らしが

うらやましかった。

 

こんなに体が動けるなんて

いいなぁ。

 

私はダメ。

起きたとたんに

何処かを搔く。

 

布団の上は粉。

体を動かすと

皮膚が釣れる。

 

熟睡していないぼーっとした頭。

やらなければならないことが

いっぱいあるのはわかっている。

 

でも、だるい。

着替えるのも皮膚が擦れて

痛かった。

 

首が襟にこすれて

イライラした。

 

家事は、水仕事。

塗れては乾きの繰り返しで、

手はとっくに悲鳴を上げていた。

 

効果がないのはわかっていたが、

市販のハンドクリームでごまかしていた。

何かを塗らなければ、

手が動かない。

乾燥が極限までいくと

皮膚は滑らかさがなく動かない。

 

目の前のものを取ろうと

手を伸ばすだけで、

全身の皮膚がひきつれ

時に切れた。

 

自分はこのまま

どうなってしまうんだろう

という不安と恐怖から

目をそらしながら

暮らしていた。

 

皮膚の下で

身体の中で

異常が起きていたんだと

今は思う。

 

異常でもあるけど

それは、

免疫反応だったのかもしれない。

 

今は、

早朝に起床

リラックス音楽を聴きながら麻風呂につかる。

 

その日の最初の家事は、

窓拭きと床拭き。

割烹着を機て。

 

そのあと

軽い体操。

お茶を飲みながら

一日が始まる。

 

今日をありがとう。