私たちの活動場所は、誰もが入れる都心の公園なので、かなり幅広い種類のいろんな人に会えるというのが、面白いところだと思う。海外のツーリストも多いし、演劇やダンスの練習、ヨガなど体操をしている人、ギターやトランペットなどの楽器を吹く人、ジョギングや犬の散歩、時にはフクロウの散歩をしている人にも会える。


中でもみんなが大好きなのが「ひこうきおじさん」。本名は存じ上げないけれど、おひさまの初期(40年くらい前)から、ふらりと時々現れて、いろんな種類の上質な紙を持ってきてくれて、いつも笑って子どもたちに飛行機や凧の作り方を教えてくれてきたという、素敵な方です。



ひこうきおじさんの作る飛行機はピシッと折り目がついていて、すごくよく飛びます。

ごつくて年輪の刻まれた手から、するすると魔法のように美しく何かが生まれていくのを見られるのは、とても貴重な機会です。



最近は少し体の具合がよくない時もあるようで、自転車にやっとこさ乗っていることもあります。

でも子どもたちを見ると、放っておけないみたい。「ちょっと調子悪いんだけどさー」とつぶやきながらも、寄ってきてくれて、切り紙をしてくれたり。


保育者でもなく、家族でもない関係ののひこうきおじさん。長い間、いつもおひさまの子たちを見守っていただき、本当にありがとうございます。