感謝してまーす
私の右手の写真です(ゴツイ…)
中指の爪の下左側が少し腫れているの、わかりますか？
ちょっと二年前の夏の話をしますねー
右手の人差し指と中指の第一関節が痛くなりました
中指はあきらかに腫れていて、人差し指も少し腫れてて
ちょっと動かしたり、何かに触れると激痛よ
泣くほど痛かったわ
その症状をネットで調べて、大体の見当はついたけど
念のために整形外科を受診しました
自分が医者にかかるのは久しぶりでドキドキしながら診察を待ったわ
診察室に通されて、椅子に座って
右手を見せて、指が痛いんですーって言ったら
先生「あー、これはヘバーデン結節だね」
(調べた通りだわ)
先生「リウマチじゃないから大丈夫だよ」
(リウマチじゃなくてもめちゃくちゃ痛いです)
先生「働き者の人がこうなるんですよ」
(なんだろう、なぐさめてくれてるのかな)
先生「指を動かさないようにね」
(指を動かさない生活のイメージができない…)
( )は私の心の声です
先生「テープを巻いて動かさないようにするといいですよ」
先生はそう言いながら私の手の指の第一関節に、医療用の紙テープをくるくるっと巻いてくれました
痛み止め出しましょうか？と言われたけど、ずーっと痛い訳じゃないからお断りして、診察だけしてもらって帰りました
本屋で「ヘバーデン結節」の本を買って読んでみたり
自分でテープを巻いてみたり(上手くできない)
筒状のゴムの指カバーを使ってみたり
確かに動かさなきゃ痛くないけど
指を動かさずに日常生活を送るのは難しい
ちょっとした動きで激痛が走るのが怖い
この先の人生、どう生きていけばいいんだろう…
↑大げさだけど、真剣に考えたわ
そして、先生が言った
「働き者の人がこうなるんですよ」
の言葉が心に引っ掛かっていた
私はそんなに働き者だろうか？
自分のことを働き者だと思ったことはないんだけどな
湯船に浸かりながらも、リラックスできず
じっと指を見つめながら
子供の頃に思いをめぐらせました
私が小学四年生の時、母がリウマチになりました
仕事に行けなくなったと思ったら、あっという間に寝たり起きたりの病人、家事もできない状態になった
家事は祖母が主にやってたけど、腰が悪くてシルバーカーを押して歩くほど腰が曲がっていた(６０代後半)
父は仕事で朝早く出掛け、帰りが遅い
祖父は怒ってばかりでなにもしない
兄はなにもしない
妹は小さい
母がやっていた夕飯の後片付けと、日曜日の掃除は私の仕事になりました
掃除は学校でやっていたし、妹も一緒に手伝ってくれたから、そんなに大変じゃなかった
夕飯の後片付けは、7人分の食器と大きな鍋を洗って拭いて片付けて、一升の米をといで炊飯器のタイマーをセットする
祖母は一汁三菜くらい用意する人だったから
全部片付けるのは時間がかかったし
台所は独立してたから、ひとりぼっちで孤独だった
やりたくないなんて言ったら父に怒られるだろうから言えない
祖母の負担を増やすわけにもいかない
一人で片付けるのが二年続いて
妹が小学四年生になったら交代制になって、ちょっと楽になったわ
兄は何もしなくて許される、若干男尊女卑家庭
あれは、お手伝いの範疇を軽く越えてたね
人よりも家事をする時期が早かったかもね
そんなことを思い出していたら
自分自身に対して申し訳ないって思いが、グワーーーッと込み上げてきて
ワーーー！ン！って声をあげて泣いて自分に謝った
ごめんね、ごめんね私
子供の頃から働かせ過ぎたね
本当にごめんなさい
しばらく泣き続けたわ、お風呂で
自分に謝った翌日から、少し痛みが和らいだような気がした
それは気のせいではなくて、日に日に痛みは消えていった
去年の梅雨時、またヘバーデン結節が痛み出したけど、痛みは弱くて数日で消えた
今年は痛くなってない
本に載ってた写真みたいに、全部の指の第一関節がコブだらけになって痛みに耐え続ける人生を覚悟していたけど
中指のコブだけでおさまってる
私のヘバーデン結節は、もともとこの程度ですむ予定だったのかもしれないけど
きっと、あの泣いた時に過去の自分が癒されたから良くなったのかもしれないって思います
自分の過去とともに、中指のコブが愛おしい
ふっと目にした時に、あの頃の自分に愛を送っています
なんか長くなっちゃった
読んでくださって、ありがとうございます
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