目白での新たなるスタートでした。
紀元前に実際に人間として生まれて生きた釈迦が、見つけた永遠の真理。
仏法〜宇宙の真理〜を丁寧にわかりやすく伝えてゆくことは
気が遠くなるほどハードルが高いことだけど、
これまでの五十年間で積み重ねてきた全てを土台として
余すことなく分かち合ってゆきたいと思っています。
人間は、命の始まりの時に、「種」を携えて生まれてきます。
誰もが、「種」を抱いて生まれてくる。
抱いて、託されて、生まれてくる。
その種を健やかに花開かせて、宇宙でたった一輪の
美しいフラワーオブライフを顕現させるためには、
「滋養」という、愛と叡智の恵みが必要なのです。
仏法・・言葉を換えて言うなら、宇宙の真理には、
愛と叡智の側面があります。
そう、まるで父の愛と母の愛のような、バランスのとれた滋養です。
命の始まりに携えてきた「種」に滋養が注がれ、
種は健やかに成長していきます。
惜しみなく、与えられ、
余すことなく、受けいれ、
慈愛の中で
花・・・ひらく。
それが、何の障害もなく、スムーズに行われていれば、
誰もが、人生に悩むことはなくなるでしょう。
けれども、自分自身を省みても、周りを見渡してみても、
そうでないことは明らかなのが現実です。
心地よく、幸せに生きたいと望む自分がいるのに、
どうしても幸せに生きることができない。
それは、なぜ？
それは他の誰でもない、自分自身の物の見方です。
生き方。
それは、生まれてこれまで生きてきた中で、
自然と・・知らないうちに身につけてこびり付いてきた
フィルターや思考の癖や思い込みが邪魔をしているから。
釈迦が発見し説いた「仏法」は、
私の知る限り、一番シンプルで一番早い、即効性のある「薬」です。
人間が幸せに生き、人間らしく命を生き切るために、
最も即効性があり、確実な道です。
確実な道というよりも、誰もがこの道を通らずには、
目的地へは迎えないでしょう。
自身の、命の「無明」を打ち破るために、
仏法という真理の教えから大いに学んでいただきたいと思います。
それが、
真実の命を生きるスタート地点なのだから。
夫（そ）れ仏法遥ぶっぽうはるかに非あらず
心中（しんちゅう）にして即ち近し
『般若心経秘鍵』 空海
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