予告で泣いたのに、いざ見てみると泣かなかった…。
というのは、豪華すぎて泣く暇がないのです。


俳優さんお一人おひとりのお言葉が胸に響いてなんともいえない感動があります。

同時に映される当たり役の数々。

芝翫さんの藤娘、吉右衛門さんの熊谷、團十郎さんの弁慶、玉三郎さんの阿古屋、幸四郎さんの松王丸…生の舞台で見てみたいと思っていたもの、全部映像で先に見てしまった…(笑)。
いつか絶対、舞台で見たいです。


俳優さんからも、お客さんからも、こんなにたくさんの人に愛された劇場って他にないんじゃないかと思えました。


私は数えるほどしか行ったことはないけれど、その分、一つひとつの思い出がしっかりと胸に残っています。


歌舞伎座だけは、「この演目はあの席で観た」ってしっかり覚えているんです。それほど特別な空間なんですね。
最後に行ったのは去年の2月。
1階から3階、隅々まで歩き回りました。

こうやって、俳優さんだけでなくお客さんにも歌舞伎座との大切な思い出ってあるんだろうなと思います。


歌舞伎が好きな方はもちろんですが、興味はあるけど観る機会がない…とか、歌舞伎観たことないけど舞台は好き…とか、裏方に興味がある…とか、そんな人も楽しめる映画だと思います。


終わってから隣の席の方とちょっとお話しました。
この歳で、一人でこの映画見てたらやっぱり不思議ちゃんかな…一人で歌舞伎を観に行った時も、割と話しかけられます(笑)。
でもこの一期一会も歌舞伎ならでは…大切にしたいです。


あぁもう1回見たい!!
DVDにしませんかね(笑)。