砂浜にて



夏 雪



波打ち際を 少し 離れて

小さなスコップで 掘り下げれば

じゅわり、と 染み出す

熱砂の直下 ほんの少しの

まあるく 生温い塩水




大きな海と 繋がっているけれど

寄せる波の冷たさと

奔放にうねる自由を失った姿で

小さな海は そこにあった




つば広帽子の上に 

ジリジリと 太陽光を受け止めて

乾いた肌を焦がしている砂浜の

重たい心の中に

じゅわり、と 染み出す恋情に似て…



わたしはそれを 砂で埋め直した

波打ち際に 戻るために

波になり 濡れた砂の上を

なめらかに 広がるために




熱砂を逃れて 本来の

海の 息を 吹き返すために



























♪ Don't dream it’s over ♪ Crowded house

1986年リリース。メロディが好きで、当時時々口ずさんでいたけど、歌詞など調べもしてなくて。最近、聞き直す機会があり和訳を知った。ポップなラブソングかなぁ?なんて軽く考えていたけれど、そうじゃなかった。何度も聞き直してるし、この歌が歌い継がれているのがわかる。

この動画、2022年、1ヶ月前のもの。見た目も歌声も貫禄が出て、名曲がさらに魅力UPしてた。いいな。価値観の違う大勢の人達が、ひとつの曲を歌う。戦争を止めることはできないけれど、毎日を過ごすための少しの希望になってくれる。やっぱり、音楽っていいな。