何に喩えよう影に浮かぶ花びら花びらに浮かぶ影実体のないその桜の木には未だ 名前が無い気紛れに交配された 色の濃きその桜は きっとこの先も 名付けられることなく遠い時間に 降り積もる想いの筏は時の流れに乗り緩やかに いつまでも心の影に 浮かびながら心の轍を 浮かばせながら 遠い時間に 降り積もる