君に

射込まれた恋慕の長き夜

巫山の夢からようやく

目覚めた朝




 

快楽に

痺れた身体を

だらしなく

開ききり

閨に噎せかえる

桜にまみれて






覚めては

冴ゆるその眼差しの

黒き光にまた







きゅう


思慕みて

雫を垂らし

「もう一度」と

夢を乞う










フザンノユメ