TVerで見た連ドラ「Woman」(2013年)に、この絵本が出てきて、とても気になるものでした。
元々はドラマ用に作られた架空の絵本だったらしく、放送の翌年、本当に発売になったそうです。
『ウーギークックのこどもたち』
坂元裕二 文
林田秀一 絵
河出書房新社
2014年3月30日
ブックデザイン大野リサ
絵本の作者は、ドラマの脚本も書いていた坂元裕二さん。
病院に住んでいる子どもたちが、一週間に1人ずつ減っているらしい、うわさでは病院の地下に子どものたましいを食べるかいぶつがいるらしい、主人公の "るる" は、かいぶつにお願いをするため会いに行く、、、かいぶつは、どうなるのか、るるは、どうなるのか、、、。
そんな始まり方の絵本に興味を示す娘(鈴木梨央ちゃん)に、母(満島ひかり嬢)は、その絵本怖いよ、と声を掛けても、読みたがる娘。
絵本の内容は、ドラマでは全ては明かされてなくて、実際に手に取ってみると、絵はどこか哀しげだけど、シンプルで可愛らしさもある。自分だったら、子どもの時にこの絵本に出会ったらどう感じただろう。不思議さや、変さや、誰かをわかろうとする心より、怖さの方が勝ってしまうかもしれない。
一見すると、こんな絵本を病院に置くなんて(それも完治できないかもしれない可能性もある受診科の待合室に置くなんて)、ずいぶんシュールな設定に思えたけれど、決して悲しいだけの物語ではなくて、何度も読んで、何かを噛みしめたくなるストーリーでした。
重版はされてないみたいで、Amazonで見ると、13,000円とか、取り扱いなしとか、5,800円とか、時々出品されてる様です。
ドラマ「Woman」は、最初1〜2話あたり容赦なく重くて、よく放送したなと思ったら、視聴者からクレームも来たとか。
孤独、絶望、無我夢中
憎い人を許せる日はくるのか
十字架を背負って生きていくことはできるのか
小林薫の味
田中裕子の凄み
目が死んでる二階堂ふみ
最初はしんど、、、と思ったけれど、振り落とされずに、最後まで見ることができてよかったです。
ドラマの中で使われていた合唱曲を添えて
「Believe」
ミモザ、満開です。
それではあしたも、お元気で