フジモトマサルさんに関する著作で何冊か読んでいないもののひとつ、

『フジモトマサルの仕事』読みました&眺めました。

 

 

 

 

 

『フジモトマサルの仕事』

コロナ・ブックス編集部 編

平凡社

2020年4月24日

 

 

 

ー寄稿ー

 

村上春樹

穂村弘

糸井重里

森見登美彦

ブルボン小林

及川賢治

北村薫

長嶋有

 

 

 

豊崎由美さんが聞き手になったロングインタビューも読み応え大でした。


 

 

それによると、フジモトさんが一番影響を受けたのはアーサー・C・クラークの『都市と星』だそうで、『星を継ぐもの』のジェイムズ・P・ホーガンの新作は出たら読んでいたとか。小さく載っているフジモトさんの本棚にはSFものが多いように見えました。

 

 

 

"説明しすぎると粋じゃない"という美学をお持ちだったというのは、作品の解釈自由度の大きさからして、合点がいくものでした。

 

 

 

大きな声を出したことがなかったという性格や、達観したような佇まい、それでいてピリッとした毒も作品からは感じられて、そんなフジモトさんの人柄に、作品に、たくさんの読者が魅了されていたんだろうなぁ。

 

 

 

30代で大病された時に、寿命についてあるイメージを抱き、それに従って仕事を仕上げていったら、実際極めてイメージに近いかたちで早逝されたとか、まさかそんな内情があったなんて、、、。神様もいじわる過ぎるけど、フジモトさん、そんな絵に描いたようなストーリーキメなくていいよううう

 

 

 

と思った反面、寿命についての想定をお持ちだったことで病気を宣告された時のショックが少しでも軽減したなら、何ミリか救われる気も、、、ううう、、、。

 

 

 

本作には、フジモトさんのイラストをあしらった「グッズ」も紹介されていて、私は特に『ウール100%』と『ウール101%』のイラストが描かれたマッチ箱がかわいくてツボでした。

 

 

 

それと5問掲載されていた「なぞなぞ」は1問のみ当たり。アタマかたくなってるかな〜?にやり

 

 

 

うちにあるフジモトさんの著書をいくつか見ていたら、はさまっていた冊子がするっと落ちました。

これです。

 

 

 

 

 

NPO法人メディアアクセスサポートセンターの冊子です。

何度も探してみたけど、このイラストは本作に載ってないみたい。てことは、世の中には追いきれないくらいフジモトマサルさんの作品がひっそり、こそっと、またまだ存在しているのかもしれない。(ノーギャラで請けた仕事だったりするのかな?考えすぎか?)

 

 

 

この冊子をもらったのは、シネマ・チュプキ・タバタという映画館で、そこは、耳の聞こえない人のために既存の映画に特別な字幕を付けたり、目の見えない人のための音声ガイドを用意したり、子どもが泣いたり騒いだりしてもOKな完全防音の小部屋を設置したりしている映画館です。

 

 

 

『にょっ記』シリーズ

 

 

 

にょにょにょにょにょにょにょー

 

どこまで長くなるのか、続きを読んでみたかった。

 

 

 

残された作品を振り返ったり、新しく出会ったりしながら、これからもフジモトマサルさんのイラストやキャラクターに親しんでいきたいなと思います。