先ほど父が救急車で運ばれた



ガンが発覚する前と同じ



嘔吐した



茶色の嘔吐



無臭



救急隊員の人も血ではないと言われていた



なんなんだろう





母と姉が付き添い



私と次男はお留守番





夫とぼーいはキャンプなのでたまたま帰省したから



よかった





父は病院に行かんでいい、救急車も呼ばんでいいと頑なだったけど



姉が救急車をすぐ呼んですぐ救急車も来てくれたから運ばれた





父はたんかにのらず自分で歩いていた



平静を装っている





私と父はこういうところが似ているなと思った



救急車がくるまでの間に今日買ったお箸とスプーンを渡した





「明日渡そうと思ってたんだけど



また退院したらこのお箸とスプーンで



お母さんと一緒にごはん食べてね





ずっと食べてね」





「おーーありがとう!!



助かるよ!!」



父の表情も声も明るくなった





父が大好きな御座候(二重焼)も、



今日買ってきてたんだけど



またのお楽しみになった





父が入院中



御座候に並びながら「父さん、もう御座候は食べれないのかな」



とうるっときていたな



だけど今日は退院後初の御座候だ!



と父が喜んでくれるといいなと思いながら並んでいた





まさか今日救急車で運ばれることになるとも思わず





仕事が終わったらまっすぐ帰ればよかったとすごく後悔した





また癌になる前と同じように父に甘えていた





今日父は自分が、しんどいのに



ヘルペスが唇にできている私を見て


「ひろばな、のぼせ(ヘルペス)ができているじゃないか

疲れているんだな

無理するなよ」

「のぼせの薬が電子レンジの上にあるから塗りなさい」


父は優しいの


救急車が出発したら弟ぼーいが手をバイバイした

「おじいちゃん戻ってきてね


元気になって戻ってきてね」