診察室から出て、会計を待つ為にまた椅子に座った。
吐き気がする。
先程まで見ていた景色とは何もかもが違う。
あ、この感覚知ってる。
って思った。
稽留流産した時も同じような感覚だった。
今回は赤ちゃんは生きている。
だけど染色体異常かもしれない。
覚悟はまだない。
先生が出した中期中絶というワードが頭から離れない。
そこへ助産師さんが来た。
パニック状態の私をフォローしに来てくれたのかと思いきや、次に病院へ来るタイミングなど里帰り出産の説明だった。
全然頭に入らなくて、何度も聞き返した。
次にこの病院へ来るのは34週に入ってからとのこと。
私は34週を迎えられているのだろうか。
会計時には産科医療補償制度の説明があった。
その際に説明してくれた方が、生まれてくる予定の赤ちゃんのことを「ベビちゃん」と呼んでいた。
さり気ないことなんだけど、これから産まれてくる新しい命への愛おしさが感じられた。
胸がぎゅっと締め付けられた。
私はそんな風に思える日は来るのだろうか。
久々に安納芋トリュフが食べたい
私はいつもプレーンチョコばかりを買います
手土産にも喜ばれる自信あり