子供を叱るいかり2 ということ、

かなり最近まで、私にはなんとなくネガティブなイメージでした。

人が子供を叱る様子を見るのも実は好きではなかったし、

自分が子供を叱ったあとは、もう、イライラやモヤモヤがなかなか収まらないQueenly

大人がヒステリー怒り気味に子供に怒りをあらわにする場面に遭遇すると、

なんか自分が怒られてるような気分になっておろおろ

落ち着かなくなる始末・・・とほほ ←二児の母 

 

子供を叩くことや、怒鳴りまくって叱ること。

それに対して厳しい意見の多い昨今。

昭和の時代はそんなの当たり前だったよねー、なんて思うけどさ。

私の高校時代なんて、竹刀振り回して怒鳴りまくる先生なんて、普通いたよ。アラフォー

今では、それ虐待。

 

どっちがいい、とか悪いとかではなくて。

 

ただ、最近つくづく思うのは。

 

人間の喜怒哀楽、ちゃんと見せたほうが、本気は伝わるよなー、ってこと。

子供は大人ほど、他人を理解する能力、育ってないから。

言葉にしろ、情緒面にしろ。

やっぱ、見た目で、インパクトあるのって、伝わる。

わかりやすいのが、一番いいんじゃないかなーって。

 

子供ってよく見てる。この人はどこまで大丈夫かを、鋭いカンで判断する。

ま、なかには、まったくわからんチンもいますが・・・笑。

これ、自分の子供ではイマイチわからないかもしれない。

なまじ、いつも一緒にいるし、成長ずっと見てるから。でも、最近思うけど、意外に親って、その子のたくさんある面の一部分しか見ていないのかもしれないなーって。

この子にこれはまだ無理だろう、と思っていたことも、実は外の世界に放り込んだら、それ以上のことができてしまって、びっくりーおおーっ!! なんて、よくあることです。

 

子供は成長していくうえで、興味が増えて、どんどんしたいこと、やってみたいこと増えていく。

これほしい、あれで遊びたい。

で、集団生活をしている子供たちは、ここで、早くも、現実にぶつかる。

おもちゃの取り合い、独り占め。んで、泣いてたたきあって髪引っ張って、中には噛みつくわけで(苦笑)。

で、いつもは優しい先生から、ちょいとドスの利いた声でに叱られるこら と。

 

例えば、家で一人で遊んでいると、この取り合いは起こらない。

まだ、一、二歳くらいだと、一人でうちゃうちゃ遊んでいるときに、そんなに親が怒らないといけない場面もないと思う。で、親の感覚は、まだ、小さな赤ん坊のわが子だし、人のものを取ったり、叩いたり、髪引っ張ったりする小さなわが子を実際に見てないうちは、感覚として、まだ小さいのだし、で許せちゃうし、本気で怒りがこみ上げるほどの感情にはならないと思う。

(兄弟がいれば、また別です)

 

で、なぜ、こんな事、考えたかというと。

私が一歳児の子供に対して叱るってことになんとなく、モヤモヤしていたとき、

職場の超ベテランの先輩保育士さんが、ある、噛みつきのひどい男の子のお母さんに伝えた一言が、とても印象に残ったから。

 

‘’子供のやりすぎてしまう行動を、止めてあげるのも、大人の大切な役目ですよ‘’

 

ただ、そのお母さん、どうやって言葉も話さない小さな子を叱ればいいのか、わからないって悩んじゃいまして。

 

 

言葉が通じない人との会話で、

一生懸命お互いがお互いを理解しようとするその困難さを、

私は経験上、よく知っている。

なにが嫌だったかって、

伝わらない私に、はあーーふんと、ため息をついて、あきらめられることが

一番の屈辱悔し泣きだった。

 

相手は、言葉のボキャブラリーがまだまだすくなーい一歳児。

その相手に、いかにして、その子のやりすぎた行為を止めてあげられるか。

どうやって伝えることができるか。

真剣に、本気に考えたら、やっぱりこれかなーと。

 

本気の怒りを見た目で示すコラー

 

で、これは、とても愛のこもったやさしさだなーと、思うのです。

 

小さな子でも、言葉で根気強く説明して、感情あらわにせずに、冷静に説得・・・・って。

まあ、無理っす。

そんな集中力、ないでしょう。多少は感じてくれるかもだけど。

 

私、自分の上の娘が、とある国のイマイチ言葉がまだわからない国の保育園に入っていたときに、心の底から後悔したことが一つあって。

 

うちの子、基本すごくのんびりした子なんで、あまり私が怒鳴って叱るということが、保育園に入る三歳のころまで、なかった。

ところが。集団生活にはいると、

まあ言葉もイマイチののんびり屋のうちの子が、どうもかなり先生の手を焼いてたらしく、

一度、本気でヒステリックな現地の先生に娘がまくしたてられるように叱られている場面に遭遇。

 

マジで、ショックだった。

私、そんな風に怒りに任せて娘を叱ったこと、なかった。

娘に人から怒りをぶつけられるという思いをさせてしまっていること。

その経験をそれまでさせてなかったこと。

 

最初にそれをみせるのは、母である私の役目だった。

 

そのことを私は、その時本当に痛感した。

 

何事も、バランスって必要だから。

叱りすぎるのはよくないと思う。でも、いつもにこにこ優しくまったく叱らずっていうのも、

私は、なんだか不自然だと思う。

 

人間生きてれば、喜怒哀楽は必ずある。

それ、ちゃんと、お母さんが見せて、示して、教えてあげるのも大事なことなんじゃないかと思う。

 

んで、いっぱい怒って、いっぱい笑っていっぱいほめて、で、真剣にまた怒ってを、ちゃんと見せたほうが、

 

きっと、親もすっきりして気分よく過ごせるし、子供にもわかりやすくていいんじゃないかなーと、思うようになった最近。

 

もやもやせずに、しっかり、すっきり、他の子供も本気で叱っちゃってるのでしたコラー