民間の立ち位置で行政にちょっとだけ関わる立場で見えたこと。

国でも地方行政でも

筋書きは役人が書いていて,それに対する賛同だけを外部には求めている。

自分たちの筋書きから外れた意見は,まるで存在しなかったように無視され,

所在もうやむやにされる。

そのすごさやたるや。

一方,民間では「前年を踏襲して」などと言おうものなら

「ばかか」「給料泥棒」とどやされる。

この変化の激しい時代の中で,「同じ」などという選択はありえないからだ。

小さな政府となり,地方への権限移譲といっても,

上から下まで立て付けは同じなのだから,

変化のしようがない。

もちろん首長や決済権限者によって多少の変化はあるのだが,

基本的に旧来の体制,思想に戻っていこうとする力の方が大きい。

日本の国力が落ち,諸外国に抜かれているのは

ここがネックとなっている影響がとても大きいと思う。