私がモーニング娘。にハマったもう一つも理由は、モーニング娘。=ハロープロジェクトとプロサッカークラブの共通点に気が付いたことです。
このサッカーとの繋がりこそが、この本を書く大きな理由であり、私をハロプロの沼の奥底へと誘った最大の要因でした。
プロサッカークラブの事業内容は大きく、“強化”“興行”“普及”“育成”の3つに分けられます。
“強化”とはチームを強くするための活動で、日々の練習や、選手・指導者の獲得が該当します。
“興行”とは、Jリーグなどの試合を開催し、お客さんを集めてチケット収入などを得る事業で、最も世の中から見えやすい事業と言えます。
“普及”はクラブを知ってもらうための活動で、各クラブの地元でのサッカー教室や小学校訪問、選手のテレビ出演やスポンサー訪問など、ファンや地元の方と触れ合ってクラブをより知ってもらうことが、普及活動の目的です。
“育成”は、次世代を担う選手を育てて行く事業です。Jリーグクラブは高校生以下のチームを保有しており、そこから将来、Jリーグで活躍出来る選手を排出できるように日々、トレーニングを行っており、Jクラブだけでなく世界中のクラブが積極的に育成事業に取り組んでいます。育成は関係者やサポーターなど、深く関わる人以外の目に触れる機会は多くありませんが、クラブの未来を創る重要な事業です。
これらの4事業はそのままハロプロの事業に当てはめることが出来ます。
“強化”は、メンバーの日々のレッスンや楽曲制作、オーディションなどの“より良いモーニング娘。”を目指す活動が該当します。
“興行”は、コンサート、“普及”はお話し会(握手会)やテレビ・イベント出演となります。
そして、アイドルの中でもハロプロが最もJクラブと共通しているのは、“育成”です。
ハロプロには、デビューを目指してレッスンに励む“ハロプロ研修生”という組織があります。現在のメンバーには、ハロプロ研修生出身のメンバーが多数在籍しています。育成機関は有するアイドルグループは他にもありますが、ハロプロが育成を立ち上げたのは2002年であり、アイドル界の育成事業におけるパイオニアと言える存在です。
そしてこれらの事業を統括する当時のプロデューサーのつんく♂さんは、サッカークラブにおけるジェネラルマネージャー(=GM)に相当する存在です。
このことに気が付き、私は“ハロプロをより深く知りたい”と思うようになりました。そして、自分なりに知っていった結果、サッカークラブをこれまでにはなかった新しい目線で見ることが出来るようになりました。