続いて、“興行”の視点から、ハロープロジェクトとサッカークラブの共通点と相違点について述べていきます。
そもそも興行とは、イベントを行って収益を得る事業であり、ハロプロであればコンサート、サッカークラブであればホームゲームがそれに該当します。
どちらもお客さんを集めて催しを行い、チケット代やグッズ等の販売で利益を得る点が共通しています。また、サッカーや音楽のパフォーマンスを披露する場でもあり、それぞれのメインと言える活動です。
このように両者の興行の根本的な形態は全く同じですが、それぞれの活動には違っている点もあります。
一つ目は、会場の規模です。
ハロプロの場合には、伝統があり強固な固定ファンを持つモーニング娘。であれば1,000人規模の会場で一日2回公演が通例ですが、新グループのオチャノーマは、規模の小さいライブハウスで公演するなど、グループの規模に合わせて会場や公演回数を調整しています。
それに対してサッカークラブの場合には、Jリーグへの加盟条件にスタジアム基準があり、J3では5,000人以上、J2では10,000人以上、J1では15,000人以上と定められており、クラブによっては集客力と合わないスタジアムでの興行が行われています。
実際、2022年のリーグ平均入場者数はJ3が約2,700人、J2が約5,000人、J1が約14,000となっており、計算所、J2とJ3では約半数が空席となります。
もちろんクラブによって動員数は大きく異なりますが、J2クラブのほとんど、そしてJ3でもJ1ライセンスを保有しているクラブがあり、ガラガラのスタジアムでの試合が当たり前となっているクラブも珍しくありません。
このハロプロの集客力に合わせた会場設定と、Jリーグのクラブライセンスに合わせたスタジアムの違いによって起こる2つめの大きな違いが、チケットに他する考え方の違いです。