サポーターとヲタクは応援することにある意味で人生を掛けています。
そのために働き、時間を調整して現場に足を運ぶという、並々ならぬ努力を重ね愛するクラブやグループを応援しています。
明石家さんまさんがラジオ番組の中で、道重さゆみちゃんに残したコメントは、サポーターやヲタクの本質を突いています。
「『明日大阪で握手会、明後日仙台で握手会、来てね』って言って、飛んできてくれる男なんておれへん。
彼氏だって旦那だって、そんな男いない。ファンだけや、そんな我儘についてきてくれるのは。
だからアイドルの恋は隠さなあかん。それがファンへの誠意や。」
恋愛禁止の是非は別の機会としますが、人生を掛けて応援をしてくれるファンへの誠実さをといたこと言葉は、何かある度にハロプロ界隈で引用され続けています。
これは、サッカークラブにも同じことが言えるように思います。
『金曜日は札幌で、水曜日はACLでベトナムです。日曜日は福岡です。』となっても足を運ぶのがサポーター。しかも全て自費です。選手の移動の負担が度々話題になりますが、サポーターはそれ以上に過密日程で応援を続けているのです。
2023年のJ2では、金沢のコーラ事件や大宮のスタバ事件がSNSで話題となりましたが、自ら進んで身を削っているサポーターに見せるべき姿について、さんまさんの言葉をヒントにもう一度考えてみてもよいのではないでしょうか。
一方で、ヲタク・サポーターの側もクラブやグループと正しい距離感を保たなくてはなりません。特に応援対象となるクラブやグループがまだ小さく成長段階にあるタイミングであれば、ファンとクラブ・グループとの距離も近く、まさに一体となって応援し続けることが出来ます。しかし、クラブやグループが大きくなってくると、小さかった時のようにサービスを受けることが難しくなります。そこに不満を覚えてしまう気持ちも理解は出来ますが、クラブやグループにとって、ファン・サポーター・ヲタクはあくまでも一消費者であり、組織の方針や意思決定に関与することは出来ません。もちろん、私的な意見を伝えることは可能ですが、組織を動かすことは容易ではありません。
ドライな話ですが、いくら身を削ったとて、応援対象と自分の間には、大きな壁がありそれを超えることは不可能です。その現実を理解した上で、応援をしなければ、自分が苦しくなり、度が過ぎると応援するクラブやグループの足を引っ張ることもあり得ます。
親しき仲にも礼儀あり。いくら好きでも、いくら応援してくれていても見せてはいけないモノ、超えてはいけない一線があります。それを理解した上で応援するからこそ、幸福な関係が続けられるのではないでしょうか。