ハロプロとサッカークラブについての考察:強化編① | ハロヲタな蹴球生活

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モーニン娘。をきっかけにハロプロにハマった蹴球人のブログです。

私がハロプロの沼に深くハマった理由のひとつが、サッカークラブとの共通点が多かったことですが、ここからはそれをひとつずつ掘り下げて行きます。

まずはクラブやグループの基盤に当たる“強化”についてです。

サッカークラブにおいてもアイドルグループにおいても、ファン・サポーターやヲタクの心を奪う、魅力的なパフォーマンスが応援される根幹となります。サッカークラブにおける強化の重要な役割は、魅力的なチームを編成し、試合に勝利していくことです。

 

チーム強化というと、まずイメージされるのが監督の人選や選手の獲得ですが、もっとも大切なことは、その前に行われている“どういうサッカーを目指すのか”と言うコンセプトの策定・共有です。

クラブのホームタウンにはどのような風土・文化があるのか。リーグ内におけるクラブの立ち位置や現実的な目標。現有戦力の状況。トレーニング環境。ファン・サポーター、スポンサーなどステイクホルダーの思い。これまでクラブが積み重ねてきた歴史・・・。

様々な要素を複合的に考慮して、クラブとして目指していくサッカーのスタイルを明確にし、チーム強化は進められなくてはなりません。

伝統的にボール保持を美学とするスペインのバルセロナに守備的な監督は合いませんし、若くて勢いがあり縦に速いサッカーをするクラブに、テクニックが高いものの運動量の落ちたベテランが入ればチームの特徴が削がれてしまう可能性があります。

また、短期間でこのコンセプトが変わってしまえば、地域にサッカー文化が根付くとは難しくなりますし、監督や選手の入れ替わりが大きくなり、財政面でクラブに大きな負担を掛けることとなります。

 

コンセプトに沿ったチーム作りは考えてみれば当たり前のことですが、実際には簡単なことではなく、Jリーグが出来てまだ30年の日本では、監督が代わる度にサッカーのスタイルが変わっていくクラブはまだまだ珍しくはありません。

一方で、Jリーグに近い25年の歴史を持つ、ハロープロジェクトは、明確なコンセプトを持ったグループ作りを積み重ねた結果、アイドル界において確固たる地位を築き上げています。