おはようございます。

ブログへのご訪問ありがとうございます。
この素敵な出会いに感謝いたします。

これは、発達障害、ADHD、高機能自閉症、
後発難聴の私のエピソードです。

今朝のエピソードは、
そして、私は、再び、大鍋で「人参しりしり」を作る。というお話です。
※追記は文末に掲載しています。

8月から長男(29歳)が新居へと巣立った。我が家、ヘタレ家は、時々、長男がお昼ご飯や晩御飯を食べに来るものの、以前に比べてご飯を作る量は減っていました。

なので、大量のおかず、お惣菜を作る事も無くなっていたのですが、再び、作るきっかけが訪れました。

先週末、長男と彼女が、
我が家に晩御飯(カレー)を食べに来た時に、

彼女が、長男に、我が家で食べていたもので、新居でも、食べたいものはあるか?と聞いていました。

いくつか名前が上がったのですが、その中のひとつが「人参しりしり」でした。

彼女は長男に不思議そうな顔をして、
人参はわかるのだけれど、しりしりって何??どういう料理?
と、聞いて来ました。

そうしたら、長男が、私に、
かーさん、
しりしりはしりしりよな?考えた事がなかったのぉ、しりしりってどういう意味なんかいのぉ?
俺もよう知らんのんじゃ、
(広島弁にてお送りしています。)
と、この様に話を振ってきました。

なので、私は彼らに、

私も、広島県民になって、沖縄出身のお友達から、教わるまで「しりしり」って何?でした。それまで、全く、知りませんでした。
(私は北関東の出身で、長男、次男は、広島育ち、彼女は北陸の出身です。)

「人参しりしり」は、沖縄の郷土料理、家庭料理であり、人参のきんぴらです。

「しりしり」という言葉は沖縄の方言で、「せん切り」という意味です。せん切り器で人参をすりおろす音が語源です。

沖縄では、しりしり器という人参をせん切りにする専用のせん切り器が、各家庭にあり、特大サイズの所持率が高いそうです。大家族が多い沖縄ならではですよね。

と、この様に、伝えました。

その話の流れで、
だったら、「人参しりしり」を作るので、仕事帰りに取りに来てください。という話になりました。

これが、半分持ち帰って貰った。

大量に作った「人参しりしり」です。

直径30cmの中華鍋タイプのフライパンで作りました。

「人参しりしり」で使用した材料です。

(これは、8〜10人前の分量ですので、2人前は5で割った分量です。)


人参のせん切り 特大3本分(中5本分)
ツナ缶 2つ
玉子 5個
塩昆布30g(好みで)
白ゴマ、適量(好みで)

ごま油 鶏油(チーユ)少々、(無くても可。)
白だし 大さじ2弱、(醤油可)
砂糖5〜6g、小さじ2
(好みで増減。)

鍋にツナ缶の中身を油ごといれ、ごま油と鶏油を、少々加えて、にんじんがしんなりするまで炒めます。

砂糖、塩昆布、白だしを加え、全体に絡めながら炒め、汁気を飛ばします。

溶き卵をかけて軽く混ぜ、蓋をして蒸らします。

仕上げに胡麻をかけたら完成です。
(これは、ご家庭によって、材料や、作り方は様々です。私が教わったものはこれでした。)


この「人参しりしり」を作るにあたり、
彼女と一緒に、我が家で一緒に料理をするという話もあったのですが、まずは、家で食べていたものを食べて貰うところから、始めようと思いました。

彼女はフルタイムで仕事をしていますし、今月からはシフトに夜勤も入ってくるとの事なので、今の生活に慣れるまでは大変だと思います。

それに、今は、長男と彼女との2人きりの生活を、時間を、楽しんで欲しいと思うのです。
(同棲生活を始めて1ヶ月の熱々のラブラブ中です。)

彼女とは、無理をせず、ゆっくりと仲良くなっていければと思っていますので、しばらくは、お互いの負担にならない程度に、こうして、時々、我が家で、大量のおかず、お惣菜を作り、食べて貰う事にしました。

そして、まずは、長男に料理を覚えて貰おうと思います。
彼らは、共働きですし、これからの事を考えると、料理は出来た方がいいと思います。

私は、長男が巣立った事に寂しさを感じていましたが、今は、我が家に新たな家族が増えた事に喜びを感じています。

ご飯を作る家族が増えるというのは、こんなにも楽しくて、幸せな事なのだと思いました。

そして、まだ、9月に入ったばかりだというのに、
私は、今から、年末に来年のお正月用の鰤(ブリ)の切り身を半身購入し、家族が増えたお正月を、楽しく過ごす気満々です。

来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、笑うって、自分も周りも幸せにする素敵な事だと思います。

笑う問には福来たると、そう信じて、

愛と感謝で今を笑顔で生きていこうと思います。

お付き合い頂きありがとうございます。
感謝致します。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

おひいさま(ヘタレ)

※追記しました。

私のバー様は下町の小さな小料理屋の女将でした。
女将と言っても従業員はバー様ひとりで、時々、孫娘の私が手伝っていました。




バー様は店で出す、酒の肴の仕込みの他に、自宅用の晩御飯のおかずも一緒に作っていました。

バー様の家は、バー様と(私の)おじのクマゴローくんの2人暮らしでした。そこに、時々、孫の私と弟のクマノスケが、ご飯を食べに来ていましたので、そんなには沢山の量のおかずは必要なかったのですが、

バー様は、いつも沢山作っていました。
おかずだけではなく、ご飯も汁物も沢山用意していました。

それは、バー様の店の(主に)独身のお客さん達が、仕事を終えて、夕方から晩にかけて、バー様の店で晩御飯を食べていたからです。

うちは小料理であって定食屋ではないと、言いながらも、お客さん達から飯を食わせてくれと言われたら、バー様は、仕方ないねと晩御飯を出していました。

これは、昭和の頃の話というのもあり、当時は、深夜まで営業しているお店も少なかったのと、家庭で食べるご飯が食べたかったのだと思います。

このバー様の店で出していた晩御飯ですが、大体、食べる面子は決まっていたので、バー様はその分を見越おして、多めに作っていたのですが、

晩御飯を食べる人が、突然、同じ会社の同僚や、現場で一緒になった職人さんなどを連れて来たり、人というのは他の人が食べているものが美味しそうに見える生き物ですので、

それを見ていた他のお客さん達からも頼まれたりと、この様に、しばしばと、イレギュラーな事が起きていました。

こうなると、片方に出して片方に出さないというわけにはいきませんので、

そんな時は食卓に上がるはずだった。既に上げてある。主菜(ひとり一皿)や、食卓の真ん中にいくつか中鉢で出してある副菜(菜箸で取ります。)などから出されます。

そのまま、皿ごと持っていかれるか、中鉢の中身がごっそり減って返ってくるかですので、
(返って来ない事の方が多かったです。)

店に出されない様にするには、さっさと目の前の主菜に箸をつけて食べてしまう。中鉢の中の副菜を食べ尽くす事なのですが、

これは、バー様の方が一枚上手でした。
私が、少しだけ箸をつけていた秋刀魚の塩焼きを、ヒョイと皿ごと厨房に持って行き、

なんと、包丁で斜め半分に切り、箸が付いていない方の半分を店に出し、残り半分を私に戻しました。

なので、それからは前にも増して、さっさと食べる様になったのは言うまでもありません。

さらに、お客さんの中には、店が休みの日にもご飯を食べに訪れる人もいて、バー様は、休みの日まで面倒を見れるかと、言いながらも、来ちまったもんは仕方ないねと、ご飯を出していました。

バー様の面倒見の良さは、これに留まらず、貰った給料をあればあるだけ使ってしまう彼らから、日当や月給を預かり、彼ら名義の通帳に貯金をしていました。
(家に地域の信用組合の職員さんが集金に来ていました。)

そして、ある程度、貯金が貯まると、彼らに縁談相手を紹介し、縁談がまとまると、仲人も務めていました。

バー様は女学校を出てすぐにお嫁にいき、若くして産んだ長女が私の母で、その長女が私ですので、

バー様は40代で孫が出来たのですが、若いバー様だったのもあるのでしょうが、なんとパワフルだったのだろうかと思います。

皆、バー様の息子や孫みたいなものだからねと、バー様は笑いながら彼らの面倒を見ていました。
(店の他にも地域の母子会の相談役や様々な活動を行っていました。)

私には、2人の息子がいて、長男(29歳)は再び我が家を巣立ちましたので、後は、次男(18歳、予備校生)だけとなりましたが、自分の息子達を育てて上げるだけで手一杯です。

なので、私には、とうてい、バー様の真似は出来そうもありません。

そして、私はと言えば、ゆっくりと、穏やかで、マイペースな日々を過ごしています。これが私の生き方なのだと思います。

お付き合い頂きましてありがとうございます。
感謝致します。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

おひいさま(ヘタレ)