私が担当する企業様向けオリジナル卓上カレンダー制作では、ここ数年で売り方を変えることに取り組んでいます。

基本的に、卓上カレンダーはリピート性の高い季節商材であり、一般的に使いやすいと言われる仕様はある程度標準化されているため、売るものを大きく変えることをお客様は求めていません。
それは「既製品に名入れ」でも「オリジナル制作」でも同じです。

一方、お客様が卓上カレンダーに求める役割や見方は変わってきており、商品をその視点に合わせるリポジショニングが、成果を上げるために必要になっています。
その方法は様々だと思いますが、弊社では、従来のサイズ・素材・仕様などの要素を軸としたカテゴライズから、世の中の価値観や考え方を軸としたカテゴライズに組み替えてきました。

ただし、その変更には問題がありました。
それは、従来のサイズ・素材などの軸での販売では、どの商品が売れたかによってそれらの軸設定の効果を実測できましたが、価値観や考え方の軸は商品属性に結びつけていない要素も多いため、商品が売れたことによる個々の軸設定の効果を見極めることが難しい場合もあることです。

しかし、取り組みを続けるにつれ、今までとは違う成果が現れてきたことで、従来と同じ枠組みで評価する必要がないことに気付きました。
そして、その気付き以降は、その取り組みが間違いではないという確信めいた感覚を得て、さらにその道を突き詰めています。

今年も新たなカテゴリを創っています。
それが通用するかどうか、ドキドキワクワクしながらシーズンを待ち望んでいます。