成熟した企業様向け卓上カレンダー市場において、今後さらなる成果を上げるためには「お客様の本質的ニーズ」を汲む必要があります。

 

しかし現在の市場は、物理的なニーズは概ね満たされており、使いやすいとされる仕様も標準化されているため、市場におけるトレンドやベストプラクティスを踏襲しても、思うほどの成果をあげられない可能性が高いと考えられます。

 

一方、作り手が経験則や慣習をベースにした商品を提供する限り、お客様はそれらを基準として卓上カレンダーを評価します。

特に、世の中の価値観や考え方が変わる昨今において、卓上カレンダーに対するお客様の見方や必要性も変わりつつあります。

そして、その評価が上がらなければ、企業様向け卓上カレンダー制作に対するお客様の優先度は低下します。

 

もちろん、販促物・粗品・広告といった従来からの用途が一気になくなる可能性は低いと思われますが、他の必要経費との比較される可能性は間違いなく高くなっています。

 

やはり今後は、従来の用途以外の価値をお客様に認めて頂かない限り、企業様向け卓上カレンダーの展開は難しくなると思われます。
 

ただし、今までにない価値の提供と言うのは表現としては聞こえがいいですが、作り手にも買い手にも使い手にも経験則と慣習という強力なバイアスがかかっているリピート性の高い季節商材である企業様向け卓上カレンダーにおいて、それ以外の領域の価値を提示することは、ハードルがかなり高いチャレンジです。

 

そのためには、顕在的なニーズではなく、どちらかと言えば潜在的な「お客様の本質的ニーズ」を汲んだ商品・サービスの提供が欠かせません。

 

それが何なのかは一義的ではなく、答えも一つではありません。

それをどのように捉え、定義し、カタチにしたり表現するかによって、今後の企業様向け卓上カレンダー市場での成果が大きく変わると弊社では考えています。