弊社は、企業様向け卓上カレンダーを約25年前からネット販売しています。

その間、時流や世の中の価値観・考え方は変化し、それに応じて卓上カレンダーに求められることも変わってきました。

 

一方、これまでの間、競争が激しく栄枯盛衰が常であるネット通販で今まで生き残れてきたのは、恐らく10年ほど前に「モノで売らない」と決めてそれを突き詰めてきたからだと思います。

 

10年前当時は企業様向け卓上カレンダーもまだ成長期で、リング式の需要が拡大していた時期でした。

リング式の売り上げが伸び、仕様やデザインのバリエーションを増やせば、伸び代が十分に見込めました。

 

しかし、その当時に感じたのは、モノにおける弊社の独自性の限界でした。

確かに、その3〜4年前に発売開始したエコリング式カレンダー(ユニバーサル)は売り上げが順調に伸びており、弊社の看板商品として現在に至っています。

ただ、卓上カレンダーがリピート性の高い季節商材である以上、もしくは印刷物である以上、このまま仕様やデザインのバリエーションを追求しても、遅かれ早かれ物理的な限界が訪れると感じていました。

 

さらに、長い歴史のあるカレンダー業界において後発の小企業である弊社では、業界と同じ販売戦略をとっていては市場の拡張の緩みと共に瞬時に淘汰されるのは間違いないと考えていました。

 

そこで至った結論が「モノで売らない」ことです。

もう少し言うと、卓上カレンダーというモノは売りますが、仕様やデザインと言ったモノの要素だけに頼らないことを決めました。

 

それが弊社のターニングポイントなのですが、決めたはいいが、それ以外の要素を探してカタチにするのが苦難の連続。

経験則や慣習と距離を置いて、お客様が真に求めるモノ・コトをカタチにすることは、簡単ではありませんでした。

 

そして今に至り、その選択は弊社にとって間違いではなかったと感じると共に、さらに「モノで売らないこと」を突き詰めて、お客様が本質的に望むモノ・コトをカタチにしていきたいと考えています。