発想法など文献を見ると、よく『「点」ではなく「面」で考える』とあります。
その意図は様々ですが、概ねより包括的・広義的・俯瞰的に考えるというのがポイントだと言われています。

私も何かを組立てて行くときは「点」よりも「面」で考えた方が発展的だと思います。

一方、今日の表題はその真逆を言っていますがシチュエーションが異なります。

それは、何かを組み立てるのではなく、何かをバラしていくこと。
例えば、カレンダーと言う出来上がっている概念・構成に即して広義で考えてしまうと、どうしても今の縛りにとらわれてしまいがちです。

現在は、販売方法としては名入れ・ケース・オリジナル、または商品タイプではリング式・ケース式のいずれかで区分するのがセオリーです。
カレンダーの場合、それらの区分から入ってしまうのが「面」を考えることに近いと思います。

確かに、それらは長年の経験則で培われた「カテゴリ」であり、作業をする際には非常に効率的な考え方ですが、ベクトルは次には向いていません。
固定化された概念の中でプロダクトを回して行くと、様々な面で限界があります。

その問題をクリアするための一つの方策として、「面」から「点」に戻って考えてみることが有効だと思います。
一度「点」に戻って考えてみる。
そして、改めて今までとは異なる組み合わせで「面」にしてみる。

実は「点」まで戻って従来から慣れている「面」以外に組みなおそうとすると、クリアしなければならない間違いなく課題が生じます。
そこを巧く繋ぐことができれば、新たな構成ができあがります。

もちろん、その前提として需要がなければ話にもなりませんが、面ではなく「点」で考えてみることも、世の中の変化に合わせてカレンダーが生き残っていくためには、必要不可欠だと考えています。