最近、「暦とは何か?」ということを考える機会が増えてきました。
これを強く感じたのは、先月末のハロウィンの賑わいを体験したからです。

暦とは、時の流れを単位で体系化したものですが、必ずしも固定的なものではありません。
確かに、古来より経験則で決めてある部分は多いのですが、実情に合わない部分は積極的に変えていくべきだと思います。

「暦の上では~」という表現が、年々、決まり文句のような感じに聞こえてくるのは、やはり世の中との感覚のギャップが広まったからなのではないでしょうか。

むしろ暦とは決められたものだけではなく、日々の感覚の中で生まれてくる「リアル」なものと言う感覚の方が大きいのではないかと思います。
その一人一人が持っている感覚から、世の中の共通認識に変わってきたときこそ、暦が変わるべきだと思います。

そのためには、私たちカレンダーの作り手が、そこに挑戦しても良いのではないでしょうか。
暦と世の中の擦り合わせて、新たな何かを生み出す試み。
今、カレンダーに求められていることの一つだと、強く感じています。