主に私が担当している「オリジナルカレンダー」は、今ではデザインの自由度(広告・PR表現の自由度)で選ばれてきました。
今でも、その傾向が主流だと思います。
ただし、それはあくまでクライアント様のメリットを主体にした場合の話しです。

何故、この話しをするかと言うと、現在のオリジナルカレンダー製作がそこに偏重しているような気がしてならないからです。
言葉を変えると、私たち作り手が、そこのポイントを起点としてオリジナルカレンダーを考えすぎていると感じています。
広義での「マーケットイン」とも言えますし、「ソフト(非物理的要素)」に頼りすぎているとも言えます。

確かに、お客様のご要望を叶えることは大前提ですが、卓上カレンダーのポテンシャルやメリットを更に引き出す為には、「ハード(物理的要素)」も洗練しなければならないと思います。

むしろ、「ソフトな要素を活かすハード」ないし「ソフトとハードの融合」などのクリエイティブな領域については、私も含めて、お客様のニーズに応えきれていないと感じています。

私たちが、お客様の卓上カレンダーを作る目的と思っている「広告」「販促」「PR」などは、手法に過ぎません。
それを叶えようとするあまり、お客様が口にしない(もしくは代弁的に上記と表現している)「本来のニーズ」は、満たせていないのではないでしょうか。

「デザインの自由度が高い」「使い易いサイズ」「便利な機能」は物理的要素である場合が多いのですが、あくまで商品の選択肢の要素と考えるべきだと思います。
それよりも、お客様が表現する「ソフトな要素」を引き立たせるような「ハードの要素」を、ご用意することができれば、卓上カレンダーの可能性はもっと広がるのではないでしょうか。

今日の標題の「貴社の世界観を表現するオリジナルカレンダー」はチャレンジ的な表現ですが、個人的にはその中に「広告」「販促」「PR」が含まれていると思います。
そして、これから私はそこを目指していきたいと思い、取り組みを始めています。