「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」
とても有名な松尾芭蕉の「おくのほそ道」の序文ですね。

月日というものは、永遠に旅を続ける旅人のようであり、来たり去ったりを繰り返す年も同じように旅人であると言う様な意味です。

年月は何もしなくても早く過ぎていきます。
特に、日々のメリハリがなければ、なおさらだと思います。

そのメリハリをつける一つが、こよみです。

しかし残念なことに、現代のこよみの大部分は、生活にメリハリをつけるようにはできていません。
例えば、祝日は振替休日や国民の休日を含めても年に十数日しかなく、年単位でのメリハリには事足りません。
一方、形式的に残っている「六曜」は慶事・弔事向きに使われており、二十四節気・ザッ節は旧暦がベースとなっており現代に即していない場合が多いため、いずれも日常用途には適していません。

それらを考えるに付け、こよみの役割が薄れていくことを感じます。
そして、カレンダーの役割も変わってしまっているのではないかとも思います。

果たしてそれで良いのか?
私の中では未だ答えは見つかっていませんが、日々自問する中で、「現代」に必要とされるカレンダー制作を目指して日々精進していきます。

目指すは、カレンダーを通じて世界を彩る事。
皆さんの日常生活を素敵に演出するカレンダー!